数理最適化と機械学習(MOAI)研究部会(2024年3月22日)開催のお知らせ

数理最適化と機械学習(MOAI)研究部会(2024年3月22日)開催のお知らせ

2024年1月16日
研究部会主査: 東京海洋大学 久保幹雄
幹事:   静岡大学  呉 偉

  • 日時:2024年 3月 22日(金)17:00 — 18:00
  • 会場:Zoom でのオンライン開催
  • 参加申込:下記のリンクから参加申込を行ってください.登録後に,登録のメールアドレスへ Zoom ミーティングの情報をお送りします.(Zoomにサインインした状態で登録してください) 参加申込フォーム
  • 17:00-18:00 講演者:岸田昌子(国立情報学研究所)
    講演タイトル: 数理最適化に基づく制御 ~ モデル予測制御を中心に~
    アブストラクト: この講演では、近年機械学習分野で注目を集めているモデル予測制御(MPC)を解説します。MPCは、数理モデルを用いて将来のシステム挙動を予測し、制御入力を最適化する制御手法で、自動運転車、ロボティクス、工業プロセス制御などの分野で幅広く応用されています。制御理論の基礎と数理最適化に基づく制御手法を概説した後、MPCの基本形、データ駆動型アプローチや、機械学習、特に深層学習を利用した最新手法までを紹介します。

    (約1時間のご講演の後にディスカッションと懇親会を企画しています.)

「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」(2024年1月24日)開催のお知らせ

2024年第1回の「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」開催をご案内します。

昨年は6月以降に例会を開催できずにおり、まことに申し訳ありませんでした。

さて、新製品開発・新事業開発プロジェクトは、どの組織にとっても非常に重要な、しかし同時になかなか成功しにくい仕事です。とくに成熟市場を相手にした我が国の製造業は、自社の生き残りと成長をかけて取り組む訳ですが、途上には多くのハードルがあります。

今回は、航空機業界における新製品開発プロジェクトについて、(株)SUBARUの野中剛志様にお話しいただきます。周知の通りSUBARU(元・富士重工)は、中島飛行機の流れを継承する企業で、自動車のみならず、航空機とヘリコプターの製造事業も柱として続けておられます。

航空機開発は、巨額の費用と長い年月がかかり、その成否が企業自体の存続や成長を左右することは、欧米の有名航空機メーカーの例を見ても明らかです。しかも部品点数は、自動車の100倍(!)という複雑さです。こうしたプロジェクトにいかに取り組むべきか、どこが難所かを、実務経験に基づいて語っていただきます。ぜひご期待ください。

<記>

■日時:2024年1月24日(水) 18:30~20:30 (オンライン形式)

■講演タイトル:

航空機開発におけるプロジェクト・マネジメント

■概要

 航空機の開発は、大規模かつ長期間のプロジェクトになることが多く、プロジェクトマネジメントの重要性は高い。しかし、大きな開発は10年に1度程度と間隔も広く、過去のノウハウや実績データの継承、およびPM人材の育成などの面で課題も多い。

 このような航空機開発におけるプロジェクトマネジメントの実態と課題を、実務経験を踏まえてご紹介いたします。

■講師:野中 剛志 様 (株式会社SUBARU 航空宇宙カンパニー)

■講師略歴:

SUBARU航空宇宙カンパニー調達部担当部長。2002年から約10年間、P-1/C-2開発においてSUBARU分担部位(主翼等)のプロジェクト管理に約10年間従事。その後も一貫して生産管理畑。現在は調達部でSCMのDXに取り組む。

■参加希望者は、小職までご連絡ください。後ほど会議のリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。

以上、よろしくお願いいたします。

佐藤知一@日揮ホールディングス(株)

数理最適化と機械学習(MOAI)研究部会(2024年1月26日)開催のお知らせ

数理最適化と機械学習(MOAI)研究部会(2024年1月26日)開催のお知らせ

2024年1月1日
研究部会主査: 東京海洋大学 久保幹雄
幹事:   静岡大学  呉 偉

  • 日時:2024年 1月 26日(金)17:00 — 18:00
  • 会場:Zoom でのオンライン開催
  • 参加申込:下記のリンクから参加申込を行ってください.登録後に,登録のメールアドレスへ Zoom ミーティングの情報をお送りします.(Zoomにサインインした状態で登録してください) 参加申込フォーム
  • 17:00-18:00 講演者:劉 子昂 (リュウ スゴウ) 岡山大学 助教
    講演タイトル: 機械学習と最適化による在庫管理
    アブストラクト: 近年,機械学習と最適化の統合が注目されています.本講演の前半では,強化学習の観点から在庫管理問題の解決方法を紹介します.具体的には,新聞売り子問題や多期間在庫問題に対して,マルコフ決定プロセスとしての定式化とその解決方法について説明します.後半では,サロゲートモデルを用いた最適化手法を紹介し,在庫管理におけるサロゲートモデルによる最適化の応用例を紹介します.

    (約1時間のご講演の後にディスカッションと懇親会を企画しています.)

数理最適化と機械学習(MOAI)研究部会(2023年10月27日)開催のお知らせ

数理最適化と機械学習(MOAI)研究部会(2023年10月27日)開催のお知らせ

2023年10月27日
研究部会主査: 東京海洋大学 久保幹雄
幹事:   静岡大学  呉 偉

  • 日時:2023年 10月 27日(金)17:00 — 18:00
  • 会場:Zoom でのオンライン開催
  • 参加申込:下記のリンクから参加申込を行ってください.登録後に,登録のメールアドレスへ Zoom ミーティングの情報をお送りします. 参加申込フォーム
  • 17:00-18:00 講演者:小林和博 青山学院大学 准教授
    講演タイトル:近似動的計画入門
    アブストラクト: 近似動的計画(approximate dynamic programming, ADP)は,確率的な最適化問題を複数期にわたって解く場合に有効なツールである.動的計画では,いわゆる”次元の呪い”によって大規模な問題を解くことが困難になることがあるが,ADPでは,状態,行動,価値関数などを巧みに用いてこの困難を乗り越えようとするものである.この講演では,近似動的計画を用いる動機,基本的な用語,考え方などを述べる.

    (約1時間のご講演の後にディスカッションと懇親会を企画しています.)

リスクマネジメント研究部会(2023年8月3日)開催のお知らせ

リスクマネジメント研究部会(2023年8月3日)開催のお知らせ

2023年8月3日
研究部会主査: 早稲田大学 森戸晋
幹事:  静岡大学 呉 偉

  • 日時:2023年 8月 3日(月)13:00 — 18:00
  • 会場:Zoom でのオンライン開催
  • 参加申込:下記のリンクから参加申込を行ってください.登録後に,登録のメールアドレスへ Zoom ミーティングの情報をお送りします. 参加申込フォーム
  • 13:00-14:00 講演者:久保 幹雄 東京海洋大 教授
    数理最適化と機械学習の融合アプローチ – 分類と新しい枠組み –
  • 14:00-15:00 講演者:高野 祐一 筑波大学 准教授
    最適決定木を用いた処方的価格最適化
    著者:池田 春之介、西村 直樹、鮏川 矩義、高野 祐一
  • 15:00-16:00 講演者:東将己 東京工業大学
    時系列データに対する解釈可能な決定木クラスタリング
    著者:東将己、成民濟、稲室健太、永井将太、山根大輝、小林健、中田和秀
  • 16:00-17:00 講演者:梅谷 俊治 大阪大学 教授
    「大規模な2値整数計画問題に対する効率的な重み付き局所探索法」
    (可能なら今後の展開やメタヒューリスティクスにデータマイニングや機械学習(特に強化学習)を導入した手法のサーベイ )
  • 17:00-18:00 パネル
    参加者:
    久保 幹雄 東京海洋大 教授
    高野 祐一 筑波大学 准教授
    中田和秀 東京工業大学 教授
    梅谷 俊治 大阪大学 教授
    田中未来 統計数理研究所 准教授
    小林和博 青山学院大学 准教授
    小林健 東京工業大学 助教

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2023年5月25日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2023年5月25日)開催のお知らせ

2023年5月11日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

直前のお知らせになり恐縮ですが、「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」の2023年第2回会合を開催いたします。

先月の例会でも少し予告いたしましたが、今回は(株)構造計画研究所の野本真輔さんをお迎えして、サプライチェーン・マネジメント改善プロジェクトの実際についてお話しいただきます。

サプライチェーン・マネジメント(SCM)という言葉が登場し、日本で注目されるようになったのは’90年代後半でした。
その頃、米国のSCMソフトベンダーであるi2 TechnologiesやManugisticsといった会社のパッケージが華々しく登場し、期待を集めたのです。
従来のMRPベースの硬直的な生産計画を革新した先進的スケジューリング・ツールや、経験値ベースではなく数理モデルに基づく需要予測などが売り物でした。
(ちなみに2000年に出版した、佐藤知一「革新的生産スケジューリング入門」でも、i2社のFactory Plannerを題材に取り上げました)

しかしサプライチェーン・マネジメントの変革は、たとえ企業内のサプライチェーンだけに限っても、多くの部門やステークホルダが関わります。
ましてサプライヤーや取引先が絡めば、それがたやすい取組でないことは、容易に想像がつきます。
何かソフトウェア・パッケージを買ってきて導入すれば済むような仕事ではないのです。

そうこうする内に、i2やManuは米国のドットコム・バブル崩壊に巻き込まれ、失速していきました。
日本の製造業は長引く不況に内向きになり、改革よりも守りの姿勢に徹するようになったのは、ご承知のとおりです。

しかし市場における需要の変化は、ますます激しくなるばかり。同一社内で製造と販売がバラバラに動いていては、在庫と欠品問題は解決しません。
加えて、近年の半導体その他部品の、サプライチェーンの混乱です。お手本だったはずの自動車産業さえ、見えないコストと機会損失に困惑しています。
やはり、もう一度SCMのあり方を見直すべきだ。そう考える企業が増えてきてるのは当然でしょう。

(株)構造計画研究所は、SCMソフトウェアの分野では’90年代からパイオニア的な存在でした。
そこで長年、SCM分野に関わってこられた野本さんから、最近の製造業におけるSCM改革プロジェクトの具体的事例をお伺いします。
非常に示唆に富んだお話になるだろうと期待しています。ぜひふるってご参加ください。

<記>

■日時:2023年5月25日(木) 19:00~20:30 (オンライン形式)

■講演タイトル:

「SCM改善プロジェクトの事例紹介」

■概要

生産管理、SCMの改善は困難だと思っている方が多いかもしれません。

在庫の大幅な低減、リードタイムの短縮、納期遵守率の向上などの、大きな成果を上げた3社の事例を紹介します。

共通する考え方、手法、経緯 など、各社の方のインタビューや資料を交えて紹介します。

キーワードは、「つながりの見える化」です。

■講師:野本 真輔 様 (株式会社構造計画研究所)

■講師略歴:

1987~1995 日産自動車 追浜工場(IE、生産管理)

1995~   構造計画研究所 (最適化、シミュレーション、システム開発)

2012年ころから、生産管理システム 開発・販売・導入支援

■参加希望者は、三好副幹事までご連絡ください。後ほど会議のリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2023年4月21日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2023年4月21日)開催のお知らせ

2023年4月3日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」の2023年第1回会合を開催いたします。

今回はデータモデリングの達人として知られる渡辺幸三さんをお迎えして、ローコード開発を中心とした『超少人数開発』のプロジェクトについてお話しいただきます。

プロジェクト・マネジメントの世界の指針として仰がれてきたPMBOK Guide(R)が、最新版の第7版から、構成と内容を大きく変えたことは、皆さんもご存じの通りです。
その変化をもたらした最大の理由は、アジャイル開発普及への期待にありました。
PMBOK ver.7は、プロジェクトの開発アプローチを3つに大別します。「予測型 Predictive」、「ハイブリッド型 Hybrid」、「適応型 Adaptive」です。
予測型とは、最初に全体計画を立て、それに従って全体をコントロールしていく従来型の方法で、IT開発の分野では「ウォーターフォール型」とよばれるものです。

これに対し、適応型とは「アジャイル開発」を意識しています。反復(Iteration)的かつ漸進的(incremental)に、少しずつ成果物の定義と開発を繰り返しながら進める方式です。
ハイブリッド型は両者の中間形態と理解すればいいでしょう。
以前のPMBOKは予測型アプローチ一本槍でしたが、プロジェクトへの要求が変わりやすい環境下では、適応型のアジャイル開発が有利だ、と表明し、大きな転換となった訳です。

当研究会でも、アジャイル開発は何度も取り上げてきました。
昨年の小川明彦さんの「チケット駆動開発」をはじめ、2018年の市谷聡啓氏による「われわれはなぜアジャイルに向かうのか」、古くは2014年の黒岩惠氏「トヨタ生産方式(TPS)の本質とアジャイル(Agile)プロジェクトのあり方 」などです。その期待の底には、プログラマーの復権というテーマが潜んでいると、わたしは考えています。

アジャイルと並行して過去10年間進んできたのが、ローコード開発ツールによる「超高速開発」でした。
これについても2021年に、古関雄介さんに「ローコード開発手法でプロジェクトマネジメントはこう変わる」を講演いただき、大いに刺激を受けました。

渡辺幸三さんも、『X-TEA』というローコード開発ツールを個人で作り、無償で提供されています。
渡辺さんは「データモデル大全」や「業務別データベース設計のためのデータモデリング入門」などの著書で有名ですが、ただしIT開発ツール自体の販売ではなく、設計支援のコンサルティングに主力を注いでおられます。
それも複雑で大規模な業務系システムの基本設計の支援です。そして、現代のシステム開発の問題は、あまりに多くの人々が開発過程に関わっている点にある、と指摘されています。

したがって、ローコード開発ツールの最大のポイントは、「超高速」で工期を短くできることでも、「アジャイル」で漸進的に作っていけることでもなく、整合性の取れた全体設計を可能にすることにある、という趣旨の主張をされています。そのキーワードが、『超少人数開発』なのです。

当代きってのデータモデリングの名手と、オンラインで対話できるチャンスです。
また、IT開発以外の分野の方にとっても、(そのプロジェクトが「設計」に関わる限り)刺激的で示唆に富んだお話になるはずです。ぜひふるってご参加ください。

<記>

■日時:2023年4月21日(金) 19:00~20:00 (オンライン形式だが、横浜近辺でのリアル会合併設も検討中

■講演タイトル:

超少人数開発のすすめ ~ 野球で学ぶデータモデリングの基礎

■講師:渡辺 幸三 様

有限会社ディービーコンセプト(DBC)代表

■講師略歴:

新潟市出身。北海道大学理学部卒。
業務システム開発者。システム設計手法である「三要素分析法」の提唱者。設計ツール「X-TEA Modeler」、実装ツール「X-TEA Driver」の開発者。DBC代表。
著書:「データモデリング入門」、「生産管理・原価管理システムのためのデータモデリング」、「上流工程入門」、「データモデル大全」(日本実業出版社)、「業務システムモデリング練習帳」(日経BP社)、「販売管理システムで学ぶモデリング講座」(翔泳社)他。

■参加希望者は、三好副幹事(miyoshi_j@kensetsu-eng.co.jp)までご連絡ください。
横浜近辺でのリアル会合実施の場合にリアル参加を希望される場合は、その旨もご連絡ください。
後ほど会議のリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2022年11月15日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2022年11月15日)開催のお知らせ

2022年11月4日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」の2022年第5回会合を開催いたします。

Web 3.0という言葉が、不安定になった今の世界を駆け回っています。今のわたし達が利用しているネット世界はWeb 2.0と言われ、この概念は2005年頃から使われるようになりましたが、3.0にバージョンアップされるまで、15年以上かかったことになります。ドッグイヤーの速さで進化する、と言われたインターネットにしては、ずいぶんゆっくりしたスピードに思えます。逆に言うと、それだけ現在のWeb 2.0の状態が大成功し、誰も大きな変革を求めなかったのでしょう。

「Web 3.0」とか「メタバース」「NFT」「DAO」などの用語を聞くと、“新しい技術だ、面白そう!”と感じて寄っていく人と、“ふん、どうせまたIT業界のバズワードさ!”と、斜に構えて批判的に見る人に分かれがちです。でも、なぜこんな今風のトピックを、我らが『プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会』で取り上げようと考えたのか、説明が必要かもしれません。

プロジェクトは、人と人が協力して成し遂げる営為です。したがって、コミュニケーションのあり方が非常に重要になります。わたし達が情報や意思を伝達するには、(テレパシーでも使えない限り)会って話すか、手紙を書くしか、長らく方法はありませんでした。そして、その目的のために、自然言語だとか、文書・図面だとかが発達したのです。

今のわたし達は、面談や手紙の代わりに、ネットによる伝達にもっぱら頼っています(このメール自身がその良い例です)。そしてネットで、言語のテキストや、Word/Excel/PDFなど文書ファイルを送り合っています。もちろんパンデミック禍のせいもあって、Web会議が急速に普及し、研究部会も活用するようにはなりました。ただリアルの会議に比べて、なにか足りない、どこか不便だ、と感じているのも事実です。それは何でしょうか?

90年代に出てきた、最初のWeb 1.0は、主にテキスト+静止画像の世界でした。ホームページと言われた初期の時代、どこのサイトも文字情報の羅列でした。Web 2.0の時代になると、スマホの普及とともに、動画とストリーミングが主流にかわりました。そしてWeb 3.0のメタバースでは、皆がアバターの衣をまとって、3次元的な場を共有するようになります。つまり、1.0から3.0に進むにしたがって、「感性的な情報量」が圧倒的に増えたのです。中核にある知的な情報量は、それほど変わっていないにもかかわらず、です。

もう一点。今のWeb 2.0は、ユーザに一見、利用が無料に見えるような「広告モデル」によって拡大しました。検索エンジンに広告を連動させたGoogleが良い例です。しかも現在のインターネットは、じつは認証(本人確認)も、決済の仕組みも、内蔵していません。なりすましや、カード情報の盗用が可能なのは、これら機能が後付けだからです。そういう意味で今のネットは、本当のビジネス基盤にはなっていないのです。その上でプロジェクトやギグワークをするって、リスクがあると思いませんか?

今回は、Spatialというメタバース基盤の活用について、草分けの一人であるweb活用経営(株)の小野晴世様に、最新の取り組みをまじえて解説いただきます。小野様は日本人として初めて、Spatial.io公式ガイドのクリエーターになられた方です。そして、メタバースの場を活用し、あっという間に世界レベルの最新の活用体制を構築しておられます。まさにアジャイル開発プロジェクトの、活きた実例でしょう。

なお今回は、Web会議によるオンライン形式で行いますが、もしかすると途中で、皆さんをSpatialのメタバースに引率してくれるかもしれません(もちろん無料で体験できます)。ぜひ積極的にご参加ください。

<記>

■日時:2022年11月15日(火) 18:30~20:00 (オンライン形式)

■講演タイトル:

メタバース×NFTプロジェクトのマネジメント 〜正解がない、未知への向かい方〜

■概要:

対面で会ったことのないアバターを通じたメタバースプロジェクトを2022年4月より実施。国境が存在しなく、体験を共有できるメタバースで、どのような働き方が可能か、体験をもとにお話しします。

■講師:小野 晴世 様

web活用経営株式会社
中小企業診断士
Spatial公式ガイドクリエーター

■講師略歴:

1998年、オンラインショップ制作会社として創業。2015年頃よりBtoBに特化し、デジタルマーケティング、営業DXを推進。現在はDXの延長として、メタバース×NFTの可能性を模索。メタバース経済圏の可能性を実験するSUSHI DAOを準備中。

■参加希望者は、三好副幹事(miyoshi_j@kensetsu-eng.co.jp)までご連絡ください。後ほど会議のリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2022年9月15日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2022年9月15日)開催のお知らせ

2022年8月29日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」の2022年第4回会合を開催いたします。

わたし達は、感情を持つ動物です。当たり前のことを言っているようですが、わたし達は普段、理性的に考え、合理的に判断しているつもりで生きています。ビジネスの中では経済合理性が求められ、プロジェクトは価値を生み出す組織体の活動である、と。だから仕事は、好き・嫌いとか、楽しい・面白くないとかいった「主観的」なことで左右されるべきではない、との建前の中で働いているはずです。

おまけに人間は、社会的動物でもあります。つまり生きて行くには、他者との協力を必要とするのですね。そのためにサルや渡り鳥や蜜蜂よりも、はるかに複雑な協力のための組織を作り上げます。でもその中で、お猿さんそこのけのマウンティング合戦が繰り広げられるのも、ご承知の通り。あの人にならついて行ってもいい、とか、アイツの下にだけは絶対になりたくない、とか。

こうした言わば『ヒューマン・ファクター』が、プロジェクトの設計と運営をはなはだ面倒にしていることは、ご承知の通りです(もちろん、そうした事自体を楽しむことのできる「人事能力」をもつプロマネも、たまにはいますが)。でも人間が、言われたことだけをやる、感情を持たぬロボットのような存在でないからこそ、チームに思いもよらぬ創造性をもたらすこともある訳です。主観性と創造性は、ある意味コインの裏表の関係にあたりますから。

今回は、昨年広島に開学したばかりの、叡啓大学・ソーシャルシステムデザイン学部学部長である保井俊之先生に、「ウェルビーイング」すなわち『心の幸せ』を中心に据えたプロジェクト・マネジメントについてご講演いただきます。保井先生はPMI日本支部の理事でもあり、PM論に通暁された方ですが、ながらく金融庁で働くかたわら、地域おこしと社会イノベーションの実践に関わってこられました。佐藤も、保井先生のお招きにより、慶応大学大学院のSDM(システムデザイン・マネジメント)学科で、プロジェクトのリスクについて講義をもたせていただいたことがあります。

当研究会ではご承知の通り、数年前から感情をテーマとした講演を、いろいろな分野の専門家の方にお願いしてきました。プロジェクト・マネジメントにおいては、理系的なハード・スキルも重要ですが、人間の感情や欲求の構造に着目した、ソフト・スキルの理解も必須だと考えるからです。ただ、後者はともすると、通俗的なリーダーシップ論や、居酒屋風の経営談義に陥りがちです。そうではない、客観的で体系的な近年のウェルビーイング研究成果をふまえた、ユニークなPM論を学べる機会になるはずです。

大勢の方のご参加を期待しております。

<記>

■日時:2022年9月15日(木) 18:30~20:30 (オンライン開催)

■講演タイトル:

ウェルビーイング(心の幸せ)中心のプロジェクト・マネジメント

 創造性、業績及び働きがいの同時追求のセオリー

■概要:

本年は、日本におけるウェルビーイング元年といわれます。心の幸せを表す主観的ウェルビーイングは、創造性・業績及び働きがいに高い相関を持ち、これからのプロジェクト・マネジメントに不可欠の要素として近年、急速に注目を浴びています。この講演では、ウェルビーイングの基礎概念から平易に説明し、プロジェクトマネジメントにおける効用をわかりやすく説きます。

■講師:保井 俊之 様

広島県立叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部学部長・教授、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科付属SDM研究所上席研究員、PMI日本支部理事

■講師略歴:

1985年東京大学卒業。財務省及び金融庁の主要ポストを経て、政府系地域活性化ファンドの地域経済活性化支援機構(REVIC)常務、中南米向け国際金融機関の米州開発銀行(IDB)の日本他5か国代表理事を歴任。慶應SDMで2008年の開学以来教壇に立つ。国際基督教大学より博士(学術)。米国PMI認定PMPかつPMI日本支部理事。2021年4月より日本初のソーシャルシステムデザイン学部を擁する広島県立叡啓大学の初代学部長。地域活性学会理事兼学会誌編集委員長、日本創造学会評議員。ウェルビーイング学会監事。専門は、社会システムデザイン、社会イノベーション、主観的ウェルビーイング論及び幸福学、金融、公共政策、対話理論及び地域活性化など。

■参加希望者は、三好副幹事までご連絡ください。後ほど会議のリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。

第15回 サービスサイエンス研究部会開催のお知らせ

スケジューリング学会のサービス・サイエンス研究部会にて幹事をしております。
9月2日(金)に、 株式会社メガネトップ の土居様をお迎えして、
 第15回 サービス・サイエンス研究部会
を開催いたします。開催形式はリアル開催となります(オンラインによる公開はございません)

ご参加くださる方は、以下のURLのフォームからご登録をお願いします。
申し込みサイトを開く


■研究部会概要
本研究部会はサービス提供現場のパフォーマンス向上をテーマに、 大学、企業でご活躍の皆さんに情報交換とディスカッションの場を提供します。 活発な交流を目指しますので、できるだけカジュアルな雰囲気で気軽にご参加ください。
主査: 矢野夏子(株式会社構造計画研究所)

■ 日時:2022年9月2日(金) 17時00分~19時00分

■開催場所
株式会社構造計画研究所 本所新館(9F)
http://www.kke.co.jp/corporate/map/tokyo2.html
東京メトロ 丸ノ内線 新中野駅 1番,2番出口(荻窪寄りの出口)より徒歩約1分
※新中野に全部で2箇所のオフィスがありますが、本所新館へお越しください。

■ご講演者
株式会社メガネトップ
営業管理室 マネージャー 
土居義信様

■タイトル
店舗勤務スケジュールのエリア最適化

■ご講演概要
眼鏡市場を展開している株式会社メガネトップは、
店舗に勤務する販売員の勤務環境の改善を目的として
勤務スケジュール最適化を既に5年にわたり運用してきている。
当初は個々の店舗の勤務スケジュールに着目していたが、
複数の店舗を束ねるエリア全体の勤務スケジュール最適化に進化させた。
チェーン店オペレーションにとって、販売の最前線で働く販売員は
貴重なリソースであり、販売員の働き方を改善することが業績向上に
寄与するという観点のもと活動を推進している。
今回の講演では、勤務スケジュール最適化を適用してきた経緯と
エリア最適化を実施した効果について紹介する。

■参加費用:無料

■ 懇親会 開催はございません。

■ 参加申し込み 以下の申し込み管理サイトより、お申し込みください。
申し込みサイトを開く  
上記サイトの利用が不可などの場合は、直接、矢野宛て(natsuko@kke.co.jp)に、  
お名前
ご所属  
スケジューリング学会所属:正会員/学生会員/賛助会員/非会員
を、ご連絡ください。  
準備の関係上、8月31日(水)までにお申込みください。