第1回 スケジューリング学会人道支援ロジスティクス研究部会(2016年11月10日)

第1回 スケジューリング学会人道支援ロジスティクス研究部会

主査: 花岡伸也(東京工業大学)

幹事: 川崎智也(東京工業大学)

●日時:11月10日(木) 15時00分~17時00分

●場所: 東京海洋大学 2号館5階 流通経営工学 セミナー室

●講演者および概要

  • 加藤直樹(関西学院大学)
    タイトル:動的ネットワークモデルを用いた最速避難計画
    要旨:動的ネットワークとは,各辺に容量と移動時間が与えられていて,点集合の一部の点(ソースという)には供給量が与えられており,さらに,別の一部の点(シンク)には受け入れる供給量の上限値(点の容量)が与えらているようなネットワークのことである.このとき,最速フロー問題とは,辺や点の容量制約の下で,最小時間ですべての供給をシンクに輸送する方法を求める問題である.この問題は,辺を道路,辺の容量を単位時間あたりにその辺に入ることのできる供給量の上限,ソース点の供給量を避難者数,シンク点の上限値は避難所容量と考えると最速避難問題とみることができる.本講演では,この最速避難計画問題に関する基礎的事項とその問題を解くアルゴリズムを解説し,いくつかの応用例について述べる.
  • 瀧澤 重志(大阪市立大学)
    タイトル:大阪市を対象とした避難計画・シミュレーションと離散アルゴリズム
    要旨:大阪市は南海トラフに起因する大地震・津波被害や,上町断層帯に起因する直下型地震などの地震被害の危険にさらされている.本発表では,津波や水害で浸水の危険がある梅田地下街を対象として,発表者が大阪市浸水対策協議会の委員として行った梅田地下街の垂直避難シミュレーションと,その後の数理モデルとの融合について紹介する.さらに,近年再注目されているZDDを用いて行った,大阪市住吉区での避難場所の地域割りあてパタンの全列挙手法についても紹介する.

●参加費用:無料
ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(\2,000)は免除されます。

懇親会参加希望の方は前日までにご連絡下さい。

●連絡先

川崎智也(kawasaki@ide.titech.ac.jp)