第2回 スケジューリング学会人道支援ロジスティクス研究部会

主査: 花岡伸也(東京工業大学)

幹事: 川崎智也(東京工業大学)

●日時:12月13日(火) 15時00分~17時00分

●場所: 東京海洋大学 2号館5階 流通経営工学 セミナー室

●講演者および概要

・間島隆博(海上技術安全研究所)

タイトル:災害時物資輸送シミュレータの活用事例とボトルネック解析

要旨:国や自治体は、防災計画の作成を義務付けられており、支援物資輸送についても、輸送経路、輸送機材、輸送拠点などの輸送体制の整備を進めている。しかしながら、上記した個別の要素を整備するにとどまり、それらを繋ぎ合わせたトータルシステムとしての輸送性能は把握できていない。災害時物資輸送シミュレータはこの問題を解決するために開発されたツールであり、ボトルネック(輸送量を律速する要因)が輸送体制のどこにあるのか、明らかにすることができる。ここでは、シミュレータを活用した様々な分析事例(できれば熊本地震についても)について報告する。

・奥村誠(東北大学)

タイトル:なぜ災害ロジスティクスの 失敗は繰り返されるのか?  改まらない誤解

要旨:東日本大震災 (2011)では, 燃料不足,車両不足,情報通信不足により,地域内の配送が困難となり,数週間にわたり支援物資が被災者に届かなかった.しかし,その後の広島土砂災害 (2014), 鬼怒川水害(2015) 熊本地震 (2016)においては燃料不足や通信途絶が起きなかったにもかかわらず,支援物資が被災者に届かなかった.すなわち,これらの災害時においては,配送拠点に支援物資が集中し,そこから先に配送することができなかった.このような失敗が繰り返される原因は,今般的な問題の理解に大きな誤解があると考えられる.本発表では,日本の災害ロジスティクスの関する誤解の例を示す.

●参加費用:無料

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(\2,000)は免除されます。

参加を希望される方は、できましたら前日までに川崎幹事(kawasaki@ide.titech.ac.jp)までご連絡ください。

また、懇親会(18時~)に参加希望の方は前日までにご連絡ください。

●連絡先

川崎智也(kawasaki@ide.titech.ac.jp)