主査: 今堀 慎治(中央大学)
幹事: 胡 艶楠(名古屋大学)
●概要:
第3回の研究部会を2017年6月7日(水)
今回は㈱豊田中央研究所の郷古浩道さんと南山大学のZhaoさんに講演していただきます。
郷古さんは,㈱豊田中央研究所で自動車のグローバル最適生産拠点配置と、その周辺(研究の意義、データ内容など)の研究を行っています。
ZhaoさんはLink¨oping University of Sweden出身であり、現在南山大学の福嶋雅夫先生のところで研究員として組合せ最適化問題における列生成法などのメタ戦略を研究しています。
今回の研究部会では、お二方から事例を交えて研究を紹介していたきます。
参加登録は不要ですので、当日会場までお越し下さい。多くの方のご参加をお待ちいたしております。
●日時:2017年6月7日(火) 15時45分~18時00分
●場所:
名古屋大学 情報学研究科棟 第一講義室
https://www.i.nagoya-u.ac.jp/access/
●講演者および概要
講演者1: 郷古 浩道(㈱豊田中央研究所)
タイトル: グローバル自動車生産拠点研究とその周辺
要旨:
グローバルに活動する自動車メーカーなどの製造業には, 事業環境(経済動向、法制度…)やその将来見通しの変動に対応して立地や生産計画, 輸送について考えることが求められる. 特に生産拠点は収益への影響も大きく,いったん稼働すると改廃することが難しいので, 長期的な見通しのもとで慎重に計画を立てなければならない. このような意思決定をアシストするためには, データを用いて定量的に立地等を評価するシステムが有用だろう.
私たちは名古屋大学と南山大学の共同研究で, 自動車組み立て工場のグローバルな最適配置モデルを構築した. 具体的には, グローバル生産拠点の配置や生産量, 輸送量などによって定まるコストの総和の最小化を考えた. コストには, 人件費, 材料費, 輸送費, 関税, 生産ライン増設費, 生産ライン閉鎖費, 生産ライン変更費などの様々な要素を考え、それぞれについて実データ(あるいは推計値)を収集, 改良した.
本講演では研究内容だけでなく, 背景や意義についてやや詳しく述べる. さらに, 研究に用いたデータの構築方法やその難しさについても説明する.
講演者2: Yixin ZHAO (南山大学)
タイトル: Power Efficient Uplink Scheduling in SC-FDMA: Benchmarking by Column Generation
要旨:
We study resource allocation in cellular systems and consider the problem of finding a power efficient scheduling in an uplink single carrier frequency division multiple access system (SC-FDMA). Due to the discrete nature of this problem and its computational difficulty, particularly in a real-time setting, the use of suboptimal algorithms is common practice. We aim at an effective way of gauging the performance of suboptimal algorithms by finding tight bounds on the global optimum.
Toward this end, we first provide a basic integer linear programming formulation. Then we propose a significantly stronger column-oriented formulation and a corresponding column generation method, as well as an enhanced column generation scheme. The latter extends the first scheme through the inclusion of a stabilization technique, an approximate column generation principle, and a tailored heuristic that is embedded in the column generation scheme and finds integer feasible solutions.
The computational evaluation demonstrates that compared with a poor performance by the integer linear programming formulation, the column generation method can produce high-quality schedules that enable a sharp bounding interval. The enhanced column generation method significantly sharpens the bounding interval. Hence the column generation approach serves well for the purpose of benchmarking results for large-scale instances.
●懇親会
研究会終了後、会場付近で懇親会(費用 5千円程度)を開催します。
懇親会にご参加を希望される方は、6月4日(日曜)までに、以下のメールアドレスまでご連絡くださいますようお願い申し上げます。
胡 艶楠: yannanhu@nagoya-u.jp