プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2021年4月7日)開催のお知らせ
2021年3月20日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一
各位:
来る4月7日(水)に、2021年の「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」第2回会合を開催いたします。
緊急事態宣言は21日に解除される予定とのことですが、今回もオンライン開催といたします。ご了承ください。
デジタル技術を活用した企業ビジネスの変革、Digital transformation=略して『DX』なる言葉が、もてはやされる昨今です。
ITツールを用いて変革を実現するためには、業務の「あるべき姿」To-Beを構想し、システムの満たすべき機能のニーズ、つまり要件を明確にする必要があります。
そして、業務機能のニーズを考えるためには、あるべき業務プロセスをきちんと設計しなければなりません。
ここまではある意味、「当たり前の話」です。ですが、わたし達の社会で今、問題なのは、この「当たり前」を、ちゃんとできる企業が少ない事です。
ビジネスプロセスの設計? それどころか、現状の業務フローすら、全体像を誰も知らないケースが、少なくありません。
自分の組織の業務が、どういう階層になっていて、自分たちの仕事のやり方(プラクティス)の、どこが優れていて、どこがまずい点なのか、責任を持って考える立場の人がいない、そんな話もよく耳にします。
これでは業務改革プロジェクトなど、進むはずもありません。でも当然だ、なぜって、世の中には「ビジネスプロセスの全体像」に関する百科辞典、なんとかPediaみたいなものが無いんだから・・そんな風に考えていませんか?
では、企業や業種の壁を越えて、標準的な業務プロセスのリファレンス・モデルが入手可能で、おまけに分野ごとの『ベスト・プラクティス』まで、おまけについてくるとしたら、皆さんはどう思われますか。
今回は、そんな超上流工程を助けるツールとノウハウを開発し続けてきた、(株)プロセスデザインエンジニアリング代表取締役・渡辺和宣様に、ビジネスアナリシス方法論『GUTSY-4』と業務参照モデルについて、お話しいただきます。
渡辺様には、もう25年近くも前になりますが、日本最初のERPの技術解説書「SAP R/3ハンドブック」(共著・日本能率協会マネジメントセンター刊)の執筆で、お世話になりました。
氏は当時から一貫して、情報システム部門のあり方の改革の必要性、そしてビジネス・アナリストの方法論開発を、主張してこられました。その持論と到達点を、ぜひ多くの方に聞いていただきたいと思っています。
<記>
■日時:2021年4月7日(水) 18:30~20:30
■講演タイトル:
「標準プロセスとベストプラクティス(うまいやり方)の構築方法
~21世紀『知識の時代』に大きく乗り遅れた日本はどう対応すべきか~」
■概要:
東京都の中小製造業で、受注生産品の売上を6年で13倍に拡大した事例で活用された、「GUTSY-4」。
GUTSY-4は業務参照モデル、プラクティスが整理されており、個人に依存せず誰でも業務分析、システム上流設計にアプローチ出来る、工学的手法です。連結売上3兆円の企業グループにおいて、採用された手法です。
ビジネスプロセスをありのままに見える化し、共有する現実直視。標準的プロセスと比較して強み弱みを把握する客観評価。
それらが出来てからプロセスや用語の標準化、暗黙知の形式知化と共有、そして優れたプラクティス(業務のうまいやり方)を検討します。
■講師:株式会社プロセスデザインエンジニアリング 代表取締役
バリューチェーンプロセス協議会 前理事長
一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会理事
渡辺 和宣
■講師略歴:
1948年生まれ。中小企業診断士やIT関係など資格は全て未更新で喪失。
53歳で独立後、15年間をかけてビジネスアナリシス方法論と業務参照モデルを開発し、
かつ日々バージョンUPに追われる。
ユーザであるS電工グループへEnable機能とプラクティスのグループ共有を提案中。
■参加希望者は、三好副幹事までご連絡ください。後ほどオンライン会議のリンクをお送りいたします。
■参加費用:無料。
ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。