プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2021年10月1日)開催のお知らせ
2021年9月13日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一
各位:
「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」の2021年第4回会合を開催いたします。今回もオンライン形式になりますので、ご了承ください。
「データは新しい石油である」(Data is the new oil)という言葉があります。データは発掘されるのを待っており、そこから新しい豊かな価値が取り出されるのだ、との意味で使われており、おそらく産油国アメリカ発の言い方なのでしょう。
もしもデータが石油なら、発掘するだけじゃなく、蒸留し精製しないと使えないはずです。多種多様な混合物であり、除去すべき不純物もかなり含まれている点で、データと石油は共通しているからです。精製は原理的にはシンプルでも、かなりのエネルギーと手数がかかります(石油工学の教訓)。セキュリティと安全性にも、十分注意しなければなりません。
多量のデータから意味を抽出するための方法論が、データサイエンスです。データサイエンスは、深層学習を主体とするAIの発展と歩調を合わせて、2010年代から急速に普及発展してきました。これからも社会的需要は拡大し、データサイエンティストは独立した職能として、あるいは業界として確立していくと思われます。
今回は、日本ソーシャルデータサイエンス学会の中心メンバーである、静岡理工科大学の水野信也教授をお招きして、その活用事例と、人材育成についてお話しいただきます。
データサイエンスは、わたし達が過去の事実や経験から学ぶ能力を、飛躍的に高めてくれます。それはITのみならず、さまざまな分野におけるプロジェクト・マネジメントのあり方にも影響を及ぼさずにはいないでしょう。
と同時に、「データは取って集めてみたけれど、どう活用すれば良いか分からない」といった現場の悩みを抱えている方々にも、大きなヒントを与えてくれると思います。データ活用に関心のある大勢の方のご参加をお待ちしております。
<記>
■日時:2021年10月1日(金) 18:30~20:30
■講演タイトル:
「データサイエンスの活用例とその課題」
■概要:
データサイエンスは、データを介して各部門のハブとなり、組織の課題解決の推進役を期待されています。
本講演では、今まで関わってきたデータサイエンスの活用例を紹介するとともに、その時感じた課題も示します。
また今後データサイエンスとどのように関わっていくかを人材育成面も含めてお話します。
■講師:静岡理工科大学情報学部コンピュータシステム学科 水野 信也 教授
■講師略歴:
2008年3月 静岡大学大学院 理工学研究科システム科学専攻後期博士課程修了
現在、静岡理工科大学情報学部コンピュータシステム学科 教授
情報教育研究センターセンター長兼務
その他、静岡大学 情報基盤センター 客員教授、順天堂大学 大学院医学研究科データサイエンス 客員教授
確率過程をベースとして、実社会モデルに数理モデルを適用して、評価、最適化、シミュレーションを実施しています。
数学、情報基盤、データの3つを連携したデータサイエンス領域での研究活動を行なっています。
リサーチマップ: https://researchmap.jp/smzn
■参加希望者は、三好副幹事までご連絡ください。後ほどオンライン会議のリンクをお送りいたします。
■参加費用:無料。
ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。
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なお、あわせて、研究部会の「PM教育分科会」開催(9月23日午後)のお知らせです。
PM教育分科会では数年前から、紙のカードと模造紙を活用して、プロジェクトの全体像を理解するタイプの研修プログラムを開発してきました。しかしコロナ禍の影響で、顔を合わせたグループ演習が困難な時期が続いたため、オンライン時代に向いた研修方法の検討を行ってきました。
また、あわせてカリキュラム内容も見直し、失敗事例のふりかえり分析を行った上で、新規プロジェクトのリスク・アセスメントを実施するという項目をつけ加えました。
今回、その内覧をかねたトライアル研修を、リアル・ミーティングの形で試行します。
■日時:2021年9月23日(祝) 13:00-16:00
■場所:田町キャンパスイノベーションセンター オープンスペース
参加を希望される方は、佐藤までご連絡ください。直前のご案内になり恐縮ですが、PM教育にご興味のある方のご来訪をお待ちしております。