プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2022年1月11日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2022年1月11日)開催のお知らせ

2021年12月20日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」の2022年第1回会合を開催いたします。今回もオンライン形式になりますので、ご了承ください。

プロジェクトは、単位要素的な仕事の集積である、というのがモダンPM論の基本的認識です。その要素的な仕事を『アクティビティ』と呼ぶのが、PMBOK Guideのお約束です。ただしIT業界ではアクティビティの代わりに『タスク』という言葉を使う習慣も強いため、お互いに会話する際は注意が必要でしょう(ちなみにPMBOKでは、ずっと細かな日常的課題・To doを「デイリータスク」と呼んでいます)。

いずれの名前で呼ぶにしても、プロジェクトとは「やるべき仕事」の集合であり、それはさらに、事前に計画可能な(プロジェクト計画書に含まれる)種類のものと、遂行途上で生まれてくる計画できないものに分かれます。これらをうまく、相互に協調した形で進められるかどうかが、プロジェクトの成否を決めていきます。

Redmineはチケット管理をベースとした、プロジェクト・マネジメントのためのオープンソースのソフトエウェアです。プロジェクト・マネジメントを標榜するソフトウェアは多数ありますが、「やるべき仕事」をチケットという仕組みで可視化し、コントロールしていく点がユニークです。

今回は、redmine.tokyoのアクティブなメンバーで、関西をベースとした「NPO法人 IT勉強宴会」でも活躍されている、小川明彦様に「チケット駆動開発」についてご講演いただきます。

Redmine自体はIT開発プロジェクト向けツール、とのイメージが強いですが、単なるチケットによるタスク管理を超えて、製造業などにおけるプロセス改善にまで視野を広げたお話を聴ける機会です。年明け早々ではありますが、皆様ぜひご参加ください。

<記>

■日時:2022年1月11日(火) 18:30~20:30 (オンライン形式)

■講演タイトル:

チケット駆動開発の解説~タスク管理からプロセス改善へ

■概要:

チケット駆動開発とは、チケットと言う仮想カードでソフトウェア開発のタスク管理を俊敏に行う開発手法である。日本ではチケット駆動開発を実践する為に、オープンソースのチケット管理ツールRedmineが広く使われている。昨今、高機能化したチケット管理ツールがとても便利なので、製造業などIT業界以外のタスク管理に適用し、プロセス改善を通じてDXを支援する事例も増えている。

本講演では、チケット駆動開発が生まれた背景と意義、プロセス改善へ発展した経緯と留意点について述べる。

■講師:小川明彦 様

所属:redmine.tokyoコミュニティ

■講師略歴:

2001年に大学院(数学専攻)を卒業後、IT業界の受託側・発注側のプロジェクトマネージャとして業務系Webシステムの企画提案/設計/開発/保守を経験してきた。ソフトウェア開発のプロジェクト管理に苦労した経験からアジャイル開発に興味を持ち、オープンソースのチケット管理ツールRedmineを使ってチケット駆動開発と言う開発プロセスを独自に探求している。現在は、PMOの立場で社内のプロジェクト管理の標準化や品質管理に従事している。

技術士(情報工学)、情報処理技術者(データベーススペシャリスト)、認定スクラムマスター。

■参加希望者は、三好副幹事までご連絡ください。後ほどオンライン会議のリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。