プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2022年4月21日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2022年4月21日)開催のお知らせ

2022年4月8日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」の2022年第2回会合を開催いたします。今回もオンライン形式になりますので、ご了承ください。

前回は、チケット管理システムRedmineを用いた「チケット駆動開発」のお話を伺いましたが、今回はある意味で、その対抗馬である”Jira”というプラットフォームをベースにした、新しいタイプのPMソフトウェアについて、開発者の方から紹介頂きます。

前回も書いた通り、プロジェクトは、単位要素的な仕事であるアクティビティ(タスク)の集積です。つまり、やらなければならない一過性の仕事の集合体であり、プロマネの仕事とは、その集合をうまく解きほぐし(WBS化)、各人に担当をふり分け、その進捗状況や問題をトレースしていくことに尽きます。

そして、たとえ計画立案はうまく出来たとしても、実際に遂行段階に入ると、計画時に想定できなかった問題点があちこちに生じます。プロジェクトにおけるアクティビティ(タスク)の間は、さまざまな依存関係のネットワークになっていますから、ある仕事が滞ると、意外なところに影響が生じたりします。これをブロッカー(阻害者)と呼ぶこともあります。

Jiraは世界トップの課題管理プラットフォームです。課題(Issue)をタスクないしチケットとみなして、コントロールをする点では、前回紹介したRedmineと似ています。Jiraは海外のグローバル企業にかなり普及しています。ただ、仕事の規模が大きくなり、課題数が増えてくると、上に述べたようなタスク間の依存関係が見えにくくなるという欠点を持っていました。

今回ご紹介する”Vivid Trace for Jira”は、Jiraの上で動く一種のアドオンで、タスク間の関係を可視化してくれるユニークな機能を持っています。本製品はグローバルに使われていますが、開発は日本で行われていますので、開発責任者から直接、お話を聴く機会を得ることが出来ました。中小規模のIT開発から、大規模な航空機開発まで、さまざまなプロジェクトに普及しつつある製品です。関心ある皆様のご参加をお待ちしております。

<記>

■日時:2022年4月21日(木) 19:00~20:30 (オンライン形式)

■講演タイトル:

タスク間の依存関係を可視化できる、新しいPMソフトウェア”Vivid Trace for Jira”

■概要:

世界シェアNo.1の課題管理システム ”Jira” をベースにした、新しいカテゴリーのPMソフトウェア ”Vivid Trace”を紹介する。タスク間の依存関係を可視化することで、ブロッカー(阻害者)がすぐに発見できるようになる。また顧客サービスのフィードバックとトレースにも活用可能である。Siemens, Chevronをはじめとするグローバル企業や、シリコンバレーで利用が広がっている理由と、その技術的アドバンテージについて解説する。

■講師:

所属:Vivid Inc. COO 佐藤 学 様、 Vivid Inc. CEO タイ・シー 様

■講師略歴:

Vivid Inc. COO 佐藤 学 様

サイボウズのグローバル開発チームを率いた後、独立。AI系の企業・仮想通貨の交換所(香港)を経て、現職。経営者コミュニティ「神宮前倶楽部」オーナー。

Vivid Inc. CEO タイ・シー 様

ニュージーランド出身。同じくサイボウズのグローバル開発チームを率いた後、MDMの企業のCTO補佐を経て、2014年にVivid Inc.創業。

■参加希望者は、三好副幹事までご連絡ください。後ほどオンライン会議のリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。