プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2022年9月15日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2022年9月15日)開催のお知らせ

2022年8月29日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」の2022年第4回会合を開催いたします。

わたし達は、感情を持つ動物です。当たり前のことを言っているようですが、わたし達は普段、理性的に考え、合理的に判断しているつもりで生きています。ビジネスの中では経済合理性が求められ、プロジェクトは価値を生み出す組織体の活動である、と。だから仕事は、好き・嫌いとか、楽しい・面白くないとかいった「主観的」なことで左右されるべきではない、との建前の中で働いているはずです。

おまけに人間は、社会的動物でもあります。つまり生きて行くには、他者との協力を必要とするのですね。そのためにサルや渡り鳥や蜜蜂よりも、はるかに複雑な協力のための組織を作り上げます。でもその中で、お猿さんそこのけのマウンティング合戦が繰り広げられるのも、ご承知の通り。あの人にならついて行ってもいい、とか、アイツの下にだけは絶対になりたくない、とか。

こうした言わば『ヒューマン・ファクター』が、プロジェクトの設計と運営をはなはだ面倒にしていることは、ご承知の通りです(もちろん、そうした事自体を楽しむことのできる「人事能力」をもつプロマネも、たまにはいますが)。でも人間が、言われたことだけをやる、感情を持たぬロボットのような存在でないからこそ、チームに思いもよらぬ創造性をもたらすこともある訳です。主観性と創造性は、ある意味コインの裏表の関係にあたりますから。

今回は、昨年広島に開学したばかりの、叡啓大学・ソーシャルシステムデザイン学部学部長である保井俊之先生に、「ウェルビーイング」すなわち『心の幸せ』を中心に据えたプロジェクト・マネジメントについてご講演いただきます。保井先生はPMI日本支部の理事でもあり、PM論に通暁された方ですが、ながらく金融庁で働くかたわら、地域おこしと社会イノベーションの実践に関わってこられました。佐藤も、保井先生のお招きにより、慶応大学大学院のSDM(システムデザイン・マネジメント)学科で、プロジェクトのリスクについて講義をもたせていただいたことがあります。

当研究会ではご承知の通り、数年前から感情をテーマとした講演を、いろいろな分野の専門家の方にお願いしてきました。プロジェクト・マネジメントにおいては、理系的なハード・スキルも重要ですが、人間の感情や欲求の構造に着目した、ソフト・スキルの理解も必須だと考えるからです。ただ、後者はともすると、通俗的なリーダーシップ論や、居酒屋風の経営談義に陥りがちです。そうではない、客観的で体系的な近年のウェルビーイング研究成果をふまえた、ユニークなPM論を学べる機会になるはずです。

大勢の方のご参加を期待しております。

<記>

■日時:2022年9月15日(木) 18:30~20:30 (オンライン開催)

■講演タイトル:

ウェルビーイング(心の幸せ)中心のプロジェクト・マネジメント

 創造性、業績及び働きがいの同時追求のセオリー

■概要:

本年は、日本におけるウェルビーイング元年といわれます。心の幸せを表す主観的ウェルビーイングは、創造性・業績及び働きがいに高い相関を持ち、これからのプロジェクト・マネジメントに不可欠の要素として近年、急速に注目を浴びています。この講演では、ウェルビーイングの基礎概念から平易に説明し、プロジェクトマネジメントにおける効用をわかりやすく説きます。

■講師:保井 俊之 様

広島県立叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部学部長・教授、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科付属SDM研究所上席研究員、PMI日本支部理事

■講師略歴:

1985年東京大学卒業。財務省及び金融庁の主要ポストを経て、政府系地域活性化ファンドの地域経済活性化支援機構(REVIC)常務、中南米向け国際金融機関の米州開発銀行(IDB)の日本他5か国代表理事を歴任。慶應SDMで2008年の開学以来教壇に立つ。国際基督教大学より博士(学術)。米国PMI認定PMPかつPMI日本支部理事。2021年4月より日本初のソーシャルシステムデザイン学部を擁する広島県立叡啓大学の初代学部長。地域活性学会理事兼学会誌編集委員長、日本創造学会評議員。ウェルビーイング学会監事。専門は、社会システムデザイン、社会イノベーション、主観的ウェルビーイング論及び幸福学、金融、公共政策、対話理論及び地域活性化など。

■参加希望者は、三好副幹事までご連絡ください。後ほど会議のリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。

第15回 サービスサイエンス研究部会開催のお知らせ

スケジューリング学会のサービス・サイエンス研究部会にて幹事をしております。
9月2日(金)に、 株式会社メガネトップ の土居様をお迎えして、
 第15回 サービス・サイエンス研究部会
を開催いたします。開催形式はリアル開催となります(オンラインによる公開はございません)

ご参加くださる方は、以下のURLのフォームからご登録をお願いします。
申し込みサイトを開く


■研究部会概要
本研究部会はサービス提供現場のパフォーマンス向上をテーマに、 大学、企業でご活躍の皆さんに情報交換とディスカッションの場を提供します。 活発な交流を目指しますので、できるだけカジュアルな雰囲気で気軽にご参加ください。
主査: 矢野夏子(株式会社構造計画研究所)

■ 日時:2022年9月2日(金) 17時00分~19時00分

■開催場所
株式会社構造計画研究所 本所新館(9F)
http://www.kke.co.jp/corporate/map/tokyo2.html
東京メトロ 丸ノ内線 新中野駅 1番,2番出口(荻窪寄りの出口)より徒歩約1分
※新中野に全部で2箇所のオフィスがありますが、本所新館へお越しください。

■ご講演者
株式会社メガネトップ
営業管理室 マネージャー 
土居義信様

■タイトル
店舗勤務スケジュールのエリア最適化

■ご講演概要
眼鏡市場を展開している株式会社メガネトップは、
店舗に勤務する販売員の勤務環境の改善を目的として
勤務スケジュール最適化を既に5年にわたり運用してきている。
当初は個々の店舗の勤務スケジュールに着目していたが、
複数の店舗を束ねるエリア全体の勤務スケジュール最適化に進化させた。
チェーン店オペレーションにとって、販売の最前線で働く販売員は
貴重なリソースであり、販売員の働き方を改善することが業績向上に
寄与するという観点のもと活動を推進している。
今回の講演では、勤務スケジュール最適化を適用してきた経緯と
エリア最適化を実施した効果について紹介する。

■参加費用:無料

■ 懇親会 開催はございません。

■ 参加申し込み 以下の申し込み管理サイトより、お申し込みください。
申し込みサイトを開く  
上記サイトの利用が不可などの場合は、直接、矢野宛て(natsuko@kke.co.jp)に、  
お名前
ご所属  
スケジューリング学会所属:正会員/学生会員/賛助会員/非会員
を、ご連絡ください。  
準備の関係上、8月31日(水)までにお申込みください。

リスクマネジメント研究部会(2022年8月22日)開催のお知らせ

リスクマネジメント研究部会(2022年8月22日)開催のお知らせ

2022年8月1日
研究部会主査: 早稲田大学 森戸晋
幹事:  静岡大学 呉 偉

  • 日時:2022年 8月 22日(月)15:00 — 17:00
  • 会場:Zoom でのオンライン開催
  • 参加申込:下記のリンクから参加申込を行ってください.登録後に,登録のメールアドレスへ Zoom ミーティングの情報をお送りします. 参加申込フォーム
  • 講演者1:趙 宇
  • 所属・部門:東京理科大学 経営学部
  • 職名:助教
  • 題目:不確実性を考慮した生産フロンティアの推定手法とその応用について
  • 概要:近日公開
  • 講演者2:木谷 聖人
  • 所属・部門:東京理科大学 理学部第一部
  • 職名:助教
  • 題目:Operational Risk Modelingにおける適合度検定とその性質について
  • 概要:得られたデータに基づく経験分布関数と,想定する母集団分布との差を測る適合度検定として,クラメール・フォンミーゼス型の検定は様々な分野で広く用いられている.その中でも特に,分布関数の両裾における違いを強調するような重み関数を用いたアンダーソン・ダーリング検定は,高い検出力をもつことが示されている.しかし,オペレーショナル・リスク・モデリングにおいては,分布の中心付近よりも上側の裾に注目することが多い.そこで,アンダーソン・ダーリング検定の重み関数を,分布の上裾における差に強く反応するような関数に置き換えた修正型アンダーソン・ダーリング検定が提案された.本講演では,修正型アンダーソン・ダーリング検定について紹介するとともに,その漸近的な性質を考察し,シミュレーションにより既存の適合度検定と検出力を比較する.