プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2022年9月15日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2022年9月15日)開催のお知らせ

2022年8月29日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」の2022年第4回会合を開催いたします。

わたし達は、感情を持つ動物です。当たり前のことを言っているようですが、わたし達は普段、理性的に考え、合理的に判断しているつもりで生きています。ビジネスの中では経済合理性が求められ、プロジェクトは価値を生み出す組織体の活動である、と。だから仕事は、好き・嫌いとか、楽しい・面白くないとかいった「主観的」なことで左右されるべきではない、との建前の中で働いているはずです。

おまけに人間は、社会的動物でもあります。つまり生きて行くには、他者との協力を必要とするのですね。そのためにサルや渡り鳥や蜜蜂よりも、はるかに複雑な協力のための組織を作り上げます。でもその中で、お猿さんそこのけのマウンティング合戦が繰り広げられるのも、ご承知の通り。あの人にならついて行ってもいい、とか、アイツの下にだけは絶対になりたくない、とか。

こうした言わば『ヒューマン・ファクター』が、プロジェクトの設計と運営をはなはだ面倒にしていることは、ご承知の通りです(もちろん、そうした事自体を楽しむことのできる「人事能力」をもつプロマネも、たまにはいますが)。でも人間が、言われたことだけをやる、感情を持たぬロボットのような存在でないからこそ、チームに思いもよらぬ創造性をもたらすこともある訳です。主観性と創造性は、ある意味コインの裏表の関係にあたりますから。

今回は、昨年広島に開学したばかりの、叡啓大学・ソーシャルシステムデザイン学部学部長である保井俊之先生に、「ウェルビーイング」すなわち『心の幸せ』を中心に据えたプロジェクト・マネジメントについてご講演いただきます。保井先生はPMI日本支部の理事でもあり、PM論に通暁された方ですが、ながらく金融庁で働くかたわら、地域おこしと社会イノベーションの実践に関わってこられました。佐藤も、保井先生のお招きにより、慶応大学大学院のSDM(システムデザイン・マネジメント)学科で、プロジェクトのリスクについて講義をもたせていただいたことがあります。

当研究会ではご承知の通り、数年前から感情をテーマとした講演を、いろいろな分野の専門家の方にお願いしてきました。プロジェクト・マネジメントにおいては、理系的なハード・スキルも重要ですが、人間の感情や欲求の構造に着目した、ソフト・スキルの理解も必須だと考えるからです。ただ、後者はともすると、通俗的なリーダーシップ論や、居酒屋風の経営談義に陥りがちです。そうではない、客観的で体系的な近年のウェルビーイング研究成果をふまえた、ユニークなPM論を学べる機会になるはずです。

大勢の方のご参加を期待しております。

<記>

■日時:2022年9月15日(木) 18:30~20:30 (オンライン開催)

■講演タイトル:

ウェルビーイング(心の幸せ)中心のプロジェクト・マネジメント

 創造性、業績及び働きがいの同時追求のセオリー

■概要:

本年は、日本におけるウェルビーイング元年といわれます。心の幸せを表す主観的ウェルビーイングは、創造性・業績及び働きがいに高い相関を持ち、これからのプロジェクト・マネジメントに不可欠の要素として近年、急速に注目を浴びています。この講演では、ウェルビーイングの基礎概念から平易に説明し、プロジェクトマネジメントにおける効用をわかりやすく説きます。

■講師:保井 俊之 様

広島県立叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部学部長・教授、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科付属SDM研究所上席研究員、PMI日本支部理事

■講師略歴:

1985年東京大学卒業。財務省及び金融庁の主要ポストを経て、政府系地域活性化ファンドの地域経済活性化支援機構(REVIC)常務、中南米向け国際金融機関の米州開発銀行(IDB)の日本他5か国代表理事を歴任。慶應SDMで2008年の開学以来教壇に立つ。国際基督教大学より博士(学術)。米国PMI認定PMPかつPMI日本支部理事。2021年4月より日本初のソーシャルシステムデザイン学部を擁する広島県立叡啓大学の初代学部長。地域活性学会理事兼学会誌編集委員長、日本創造学会評議員。ウェルビーイング学会監事。専門は、社会システムデザイン、社会イノベーション、主観的ウェルビーイング論及び幸福学、金融、公共政策、対話理論及び地域活性化など。

■参加希望者は、三好副幹事までご連絡ください。後ほど会議のリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。

リスクマネジメント研究部会(2022年8月22日)開催のお知らせ

リスクマネジメント研究部会(2022年8月22日)開催のお知らせ

2022年8月1日
研究部会主査: 早稲田大学 森戸晋
幹事:  静岡大学 呉 偉

  • 日時:2022年 8月 22日(月)15:00 — 17:00
  • 会場:Zoom でのオンライン開催
  • 参加申込:下記のリンクから参加申込を行ってください.登録後に,登録のメールアドレスへ Zoom ミーティングの情報をお送りします. 参加申込フォーム
  • 講演者1:趙 宇
  • 所属・部門:東京理科大学 経営学部
  • 職名:助教
  • 題目:不確実性を考慮した生産フロンティアの推定手法とその応用について
  • 概要:近日公開
  • 講演者2:木谷 聖人
  • 所属・部門:東京理科大学 理学部第一部
  • 職名:助教
  • 題目:Operational Risk Modelingにおける適合度検定とその性質について
  • 概要:得られたデータに基づく経験分布関数と,想定する母集団分布との差を測る適合度検定として,クラメール・フォンミーゼス型の検定は様々な分野で広く用いられている.その中でも特に,分布関数の両裾における違いを強調するような重み関数を用いたアンダーソン・ダーリング検定は,高い検出力をもつことが示されている.しかし,オペレーショナル・リスク・モデリングにおいては,分布の中心付近よりも上側の裾に注目することが多い.そこで,アンダーソン・ダーリング検定の重み関数を,分布の上裾における差に強く反応するような関数に置き換えた修正型アンダーソン・ダーリング検定が提案された.本講演では,修正型アンダーソン・ダーリング検定について紹介するとともに,その漸近的な性質を考察し,シミュレーションにより既存の適合度検定と検出力を比較する.

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2022年7月8日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2022年7月8日)開催のお知らせ

2022年5月24日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」の2022年第3回会合を開催いたします。

皆さんはLiquidated Damages(略称LD)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。英語のdamageはダメージ・損害のことですが、damagesと複数形になると、法律用語で「損害賠償」のことになります。Liquidateは精算する・金額を決める、の意味ですから、合わせると「(契約違反時の)予定損害賠償額」になります。

どんな契約違反かって? 普通は、プロジェクト契約における、納期遅延の事を指します。つまり、「プロジェクトが完成納期に遅れた際に課せられる、契約上のペナルティ金額」で、海外とのビジネスを行う業界では、よく『リキダメ』などとも略します。一括請負契約はこのLD条項が含まれるのが通例ですが、実費償還契約(日本のIT業界でいう「準委任契約」に近い)でも、遅延ペナルティがつくことがあります。

プロジェクトを発注する側から見ると、これは遅延のリスクを受注者に転嫁する手段の一つです。LD条項をつけているのだから、受注者はそのつもりで、ちゃんとプロジェクト・マネジメントをしてくれ、ということでもあります。しかし、そうは言ってもプロジェクトは水もの。思いもよらぬ環境変化やトラブル発生のため、納期遅延は現実には珍しくありません。

しかもプロジェクトとは、発注者と受注者の共同作業でもあります。追加変更だってしばしば生じます。遂行途上で、互いにいろいろな判断や合意事項を積み重ねて、進む訳です。クリティカル・パス上に、受注側のアクティビティと、発注側のアクティビティとが並ぶことも、十分あり得ます。しかし、最終的に納期が遅れたら、その責任が相手にあり、自分にはないことを、契約交渉の上で示さなければなりません。

建設・エンジ業界では、受注者のことを、よくコントラクターContractorと呼びます。契約(contract)でビジネスを得て成り立つ業態だからかもしれません。下請けはSub-contractor=略してサブコンです。

受注型プロジェクトをなりわいとしているコントラクター型企業にとって、納期遅れの原因分析は極めて重要です。LD条項の額は契約金額に比例することが多く、大規模プロジェクトの場合、へたをすれば受注企業の年間営業利益が全部吹き飛ぶ可能性さえ出てきます。工程遅延分析(Delay Analysis)が重要になる所以です。・・ですが、例によって、この種の国際的ビジネス上の実務手法に関する情報がいたって乏しいのが、わたし達の住む日本という島国であります。

今回は、この分野の第一人者である大野紳吾様に、工程遅延分析に関する解説をしていただきます。大野様は一級建築士ですが、世界最大の建設・エンジ企業である米ベクテル社で、多くの海外プロジェクトの実務に従事された後、英システックインターナショナルにて法務紛争解決のコンサルティングに従事されています。世界レベルの最新の実務情報に触れる機会です。大野様には以前にも、カタールの新国際空港プロジェクトの驚くべき実態について、非常に興味深いご講演をいただいています。

なお今回は、リアル会合+オンラインのハイブリッド形式で行います。2年ぶりに、互いに顔を合わせられる機会ともなります。会議室の制約上、人数の上限はありますが、ぜひ積極的にご参加ください。

<記>

■日時:2022年7月8日(金) 18:30~20:00 (リアル会合+オンラインのハイブリッド形式)

■場所:京都大学 東京オフィス 大会議室A・B

https://rsv.adm.kyoto-u.ac.jp/entry/

(新丸ビルの10階です)

■講演タイトル:

工程遅延分析( Delay Analysis )~ 実務上のポイント ~

■概要:

昨今、コロナ禍やウクライナ侵攻など想定外の事象により、大幅に工程が遅れる建設プロジェクトが少なくありません。発注者は、コントラクター責ではない事象の発生に理解をするものの、果たして遅延がそのような想定外事象に直接起因するのか、コントラクター責の遅れもあるのではないかという疑問から、コントラクターに遅延の立証を求めるケースが増えてきています。

このような遅延の立証に使われる遅延分析(Delay Analysis)は、欧米を中心に技術としてすでに確立していますが、日本ではまだ普及していないのが現状です。本講演では、遅延分析の基本的な考え方や主な手法、よくある問題点など、事例を交えながら解説します。

■講師:大野 紳吾 様

所属:Systech International – マネジングコンサルタント

■講師略歴:

大学卒業後、日系ゼネコンにて国内の建築施工管理業務に従事。その後、米系建設会社のベクテル社に移り、海外大型建設プロジェクトのプロジェクトマネジャーとして、入札・設計・調達・工事監理・紛争解決などを経験。

現在、システックインターナショナルで建設プロジェクトの契約管理、スケジュール管理、クレーム管理、遅延分析、紛争解決を中心としたコンサルティング業務に従事している。

英国仲裁人協会会員、一級建築士、一級建築施工管理技士

■参加希望者は、リアル参加かオンラインかの希望をつけて、三好副幹事までご連絡ください。オンライン参加の方には、後ほど会議のリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2022年4月21日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2022年4月21日)開催のお知らせ

2022年4月8日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」の2022年第2回会合を開催いたします。今回もオンライン形式になりますので、ご了承ください。

前回は、チケット管理システムRedmineを用いた「チケット駆動開発」のお話を伺いましたが、今回はある意味で、その対抗馬である”Jira”というプラットフォームをベースにした、新しいタイプのPMソフトウェアについて、開発者の方から紹介頂きます。

前回も書いた通り、プロジェクトは、単位要素的な仕事であるアクティビティ(タスク)の集積です。つまり、やらなければならない一過性の仕事の集合体であり、プロマネの仕事とは、その集合をうまく解きほぐし(WBS化)、各人に担当をふり分け、その進捗状況や問題をトレースしていくことに尽きます。

そして、たとえ計画立案はうまく出来たとしても、実際に遂行段階に入ると、計画時に想定できなかった問題点があちこちに生じます。プロジェクトにおけるアクティビティ(タスク)の間は、さまざまな依存関係のネットワークになっていますから、ある仕事が滞ると、意外なところに影響が生じたりします。これをブロッカー(阻害者)と呼ぶこともあります。

Jiraは世界トップの課題管理プラットフォームです。課題(Issue)をタスクないしチケットとみなして、コントロールをする点では、前回紹介したRedmineと似ています。Jiraは海外のグローバル企業にかなり普及しています。ただ、仕事の規模が大きくなり、課題数が増えてくると、上に述べたようなタスク間の依存関係が見えにくくなるという欠点を持っていました。

今回ご紹介する”Vivid Trace for Jira”は、Jiraの上で動く一種のアドオンで、タスク間の関係を可視化してくれるユニークな機能を持っています。本製品はグローバルに使われていますが、開発は日本で行われていますので、開発責任者から直接、お話を聴く機会を得ることが出来ました。中小規模のIT開発から、大規模な航空機開発まで、さまざまなプロジェクトに普及しつつある製品です。関心ある皆様のご参加をお待ちしております。

<記>

■日時:2022年4月21日(木) 19:00~20:30 (オンライン形式)

■講演タイトル:

タスク間の依存関係を可視化できる、新しいPMソフトウェア”Vivid Trace for Jira”

■概要:

世界シェアNo.1の課題管理システム ”Jira” をベースにした、新しいカテゴリーのPMソフトウェア ”Vivid Trace”を紹介する。タスク間の依存関係を可視化することで、ブロッカー(阻害者)がすぐに発見できるようになる。また顧客サービスのフィードバックとトレースにも活用可能である。Siemens, Chevronをはじめとするグローバル企業や、シリコンバレーで利用が広がっている理由と、その技術的アドバンテージについて解説する。

■講師:

所属:Vivid Inc. COO 佐藤 学 様、 Vivid Inc. CEO タイ・シー 様

■講師略歴:

Vivid Inc. COO 佐藤 学 様

サイボウズのグローバル開発チームを率いた後、独立。AI系の企業・仮想通貨の交換所(香港)を経て、現職。経営者コミュニティ「神宮前倶楽部」オーナー。

Vivid Inc. CEO タイ・シー 様

ニュージーランド出身。同じくサイボウズのグローバル開発チームを率いた後、MDMの企業のCTO補佐を経て、2014年にVivid Inc.創業。

■参加希望者は、三好副幹事までご連絡ください。後ほどオンライン会議のリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。

リスクマネジメント研究部会(2022年4月11日)開催のお知らせ

リスクマネジメント研究部会(2022年4月11日)開催のお知らせ

2022年3月2日
研究部会主査: 早稲田大学 森戸晋
幹事:  静岡大学 呉 偉

  • 日時:2022年 4月 11日(月)17:00 — 18:15
  • 会場:Zoom でのオンライン開催
  • 参加申込:下記のリンクから参加申込を行ってください.登録後に,登録のメールアドレスへ Zoom ミーティングの情報をお送りします. 参加申込フォーム
  • 講演終了後,希望者だけで別途,引き続きオンライン懇親会を行う予定です.
  • 講演者:久保幹雄
  • 所属・部門:東京海洋大学 流通情報工学
  • 職名:教授
  • 題目:理論と実務を繋ぐには IV  -実際のNP-困難な最適化プロジェクトを成功させるための処方箋-
  • 概要:最適化理論の発展,最適化ソルバーと計算機の高速化,データ分析ならびに機械(深層)学習ツールの普及によって,最適化を実務に適用するための敷居は大幅に下がってきている. しかし,実際問題に最適化を適用する際には,様々な障害に直面する.本講演では,それらの障害を克服するための方法について(30年の実務研究の経験をもとに)解説する.具体的には,以下の内容をオムニバス形式で話す.
    ・最適化プロジェクトの進め方とライフサイクル
    ・モデリングとデータの前処理
    ・理論家と実務家からみた最適化モデルの違いとギャップの埋め方
    ・無限期間の取り扱い方

リスクマネジメント研究部会(2022年3月7日)開催のお知らせ

リスクマネジメント研究部会(2022年3月7日)開催のお知らせ

2021年3月2日
研究部会主査: 早稲田大学 森戸晋
幹事:  静岡大学 呉 偉

  • 日時:2021年 3月 7日(月)17:00 — 18:20
  • 会場:Zoom でのオンライン開催
  • 参加申込:下記のリンクから参加申込を行ってください.
  • 発表1(17:00 — 17:20)
    • 発表者:小野航生,橋本英樹(東京海洋大学)
    • 題目:二段階配送計画問題に対するメタ戦略
  • 発表2(17:20 — 17:40)
    • 発表者:岡本優太,橋本英樹(東京海洋大学)
    • 題目:線形制約を持つ配送計画問題に対する効率的な巡回路評価法
  • 発表3(17:40 — 18:00)
    • 発表者:曹赟健,柳浦睦憲(名古屋大学)
    • 題目:総当たりリーグ戦における残存影響度最小化問題に対する発見的解法
  • 発表4(18:00 — 18:20)
    • 発表者:加藤 尚瑛,池上 敦子(成蹊大学)
    • 題目:ナーススケジューリングにおける多様な解

リスクマネジメント研究部会(2022年2月21日)開催のお知らせ

リスクマネジメント研究部会(2022年2月21日)開催のお知らせ

2022年2月11日
研究部会主査: 早稲田大学 森戸晋
幹事:  静岡大学 呉 偉

  • 日時:2022年 2月 21日(月)17:00 — 18:15
  • 会場:Zoom でのオンライン開催
  • 参加申込:下記のリンクから参加申込を行ってください.登録後に,登録のメールアドレスへ Zoom ミーティングの情報をお送りします. 参加申込フォーム
  • 参加申込締切:2月19日(土)23:59
  • 講演者:Andrea PIZZUTI(Marche Polytechnic University)
  • 題目:Cutting plan optimization: A general framework for cut-and-schedule and the case with variable pattern processing time
  • 概要:
    • Cutting and packing problems (C&Ps) are a prominent family of optimization problems typically arising in manufacturing environments, well-known to both practitioners and academics for the practical and theoretical relevance. A solution of C&Ps is in general a non-ordered set of patterns with run lengths, which usually lacks several aspects that are meaningful for the operations, among which the specific schedule of operations and technological details. A subsequent effort is hence required to implement solutions, often leading to poor or unfeasible overall solutions. Enriched C&Ps are then conceived to overcome the limits of classical C&P, making use of MILPs that integrates beforehand technological and scheduling features from real environments.

      According to an integrated cut-and-schedule perspective, we provide a general framework for the cutting plan optimization, which can be specialized at convenience into particular MILPs for specific optimization problems. As detailed example, we discuss the one-dimensional bin packing where patterns require a variable processing time, dependent by the number of items cut. The minimization of the combined number of employed patterns and delays of operations is solved by a price-and-branch approach, that makes use of a column generation procedure and a sequential value correction heuristic.

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2022年1月11日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2022年1月11日)開催のお知らせ

2021年12月20日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」の2022年第1回会合を開催いたします。今回もオンライン形式になりますので、ご了承ください。

プロジェクトは、単位要素的な仕事の集積である、というのがモダンPM論の基本的認識です。その要素的な仕事を『アクティビティ』と呼ぶのが、PMBOK Guideのお約束です。ただしIT業界ではアクティビティの代わりに『タスク』という言葉を使う習慣も強いため、お互いに会話する際は注意が必要でしょう(ちなみにPMBOKでは、ずっと細かな日常的課題・To doを「デイリータスク」と呼んでいます)。

いずれの名前で呼ぶにしても、プロジェクトとは「やるべき仕事」の集合であり、それはさらに、事前に計画可能な(プロジェクト計画書に含まれる)種類のものと、遂行途上で生まれてくる計画できないものに分かれます。これらをうまく、相互に協調した形で進められるかどうかが、プロジェクトの成否を決めていきます。

Redmineはチケット管理をベースとした、プロジェクト・マネジメントのためのオープンソースのソフトエウェアです。プロジェクト・マネジメントを標榜するソフトウェアは多数ありますが、「やるべき仕事」をチケットという仕組みで可視化し、コントロールしていく点がユニークです。

今回は、redmine.tokyoのアクティブなメンバーで、関西をベースとした「NPO法人 IT勉強宴会」でも活躍されている、小川明彦様に「チケット駆動開発」についてご講演いただきます。

Redmine自体はIT開発プロジェクト向けツール、とのイメージが強いですが、単なるチケットによるタスク管理を超えて、製造業などにおけるプロセス改善にまで視野を広げたお話を聴ける機会です。年明け早々ではありますが、皆様ぜひご参加ください。

<記>

■日時:2022年1月11日(火) 18:30~20:30 (オンライン形式)

■講演タイトル:

チケット駆動開発の解説~タスク管理からプロセス改善へ

■概要:

チケット駆動開発とは、チケットと言う仮想カードでソフトウェア開発のタスク管理を俊敏に行う開発手法である。日本ではチケット駆動開発を実践する為に、オープンソースのチケット管理ツールRedmineが広く使われている。昨今、高機能化したチケット管理ツールがとても便利なので、製造業などIT業界以外のタスク管理に適用し、プロセス改善を通じてDXを支援する事例も増えている。

本講演では、チケット駆動開発が生まれた背景と意義、プロセス改善へ発展した経緯と留意点について述べる。

■講師:小川明彦 様

所属:redmine.tokyoコミュニティ

■講師略歴:

2001年に大学院(数学専攻)を卒業後、IT業界の受託側・発注側のプロジェクトマネージャとして業務系Webシステムの企画提案/設計/開発/保守を経験してきた。ソフトウェア開発のプロジェクト管理に苦労した経験からアジャイル開発に興味を持ち、オープンソースのチケット管理ツールRedmineを使ってチケット駆動開発と言う開発プロセスを独自に探求している。現在は、PMOの立場で社内のプロジェクト管理の標準化や品質管理に従事している。

技術士(情報工学)、情報処理技術者(データベーススペシャリスト)、認定スクラムマスター。

■参加希望者は、三好副幹事までご連絡ください。後ほどオンライン会議のリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2021年10月1日+9月23日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2021年10月1日)開催のお知らせ

2021年9月13日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」の2021年第4回会合を開催いたします。今回もオンライン形式になりますので、ご了承ください。

「データは新しい石油である」(Data is the new oil)という言葉があります。データは発掘されるのを待っており、そこから新しい豊かな価値が取り出されるのだ、との意味で使われており、おそらく産油国アメリカ発の言い方なのでしょう。

もしもデータが石油なら、発掘するだけじゃなく、蒸留し精製しないと使えないはずです。多種多様な混合物であり、除去すべき不純物もかなり含まれている点で、データと石油は共通しているからです。精製は原理的にはシンプルでも、かなりのエネルギーと手数がかかります(石油工学の教訓)。セキュリティと安全性にも、十分注意しなければなりません。

多量のデータから意味を抽出するための方法論が、データサイエンスです。データサイエンスは、深層学習を主体とするAIの発展と歩調を合わせて、2010年代から急速に普及発展してきました。これからも社会的需要は拡大し、データサイエンティストは独立した職能として、あるいは業界として確立していくと思われます。

今回は、日本ソーシャルデータサイエンス学会の中心メンバーである、静岡理工科大学の水野信也教授をお招きして、その活用事例と、人材育成についてお話しいただきます。

データサイエンスは、わたし達が過去の事実や経験から学ぶ能力を、飛躍的に高めてくれます。それはITのみならず、さまざまな分野におけるプロジェクト・マネジメントのあり方にも影響を及ぼさずにはいないでしょう。

と同時に、「データは取って集めてみたけれど、どう活用すれば良いか分からない」といった現場の悩みを抱えている方々にも、大きなヒントを与えてくれると思います。データ活用に関心のある大勢の方のご参加をお待ちしております。

<記>

■日時:2021年10月1日(金) 18:30~20:30

■講演タイトル:

データサイエンスの活用例とその課題

■概要:

データサイエンスは、データを介して各部門のハブとなり、組織の課題解決の推進役を期待されています。

本講演では、今まで関わってきたデータサイエンスの活用例を紹介するとともに、その時感じた課題も示します。

また今後データサイエンスとどのように関わっていくかを人材育成面も含めてお話します。

■講師:静岡理工科大学情報学部コンピュータシステム学科  水野 信也 教授

■講師略歴:

2008年3月 静岡大学大学院 理工学研究科システム科学専攻後期博士課程修了

現在、静岡理工科大学情報学部コンピュータシステム学科 教授

情報教育研究センターセンター長兼務

その他、静岡大学 情報基盤センター 客員教授、順天堂大学 大学院医学研究科データサイエンス 客員教授

確率過程をベースとして、実社会モデルに数理モデルを適用して、評価、最適化、シミュレーションを実施しています。

数学、情報基盤、データの3つを連携したデータサイエンス領域での研究活動を行なっています。

リサーチマップ: https://researchmap.jp/smzn

■参加希望者は、三好副幹事までご連絡ください。後ほどオンライン会議のリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。

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なお、あわせて、研究部会の「PM教育分科会」開催(9月23日午後)のお知らせです。

PM教育分科会では数年前から、紙のカードと模造紙を活用して、プロジェクトの全体像を理解するタイプの研修プログラムを開発してきました。しかしコロナ禍の影響で、顔を合わせたグループ演習が困難な時期が続いたため、オンライン時代に向いた研修方法の検討を行ってきました。

また、あわせてカリキュラム内容も見直し、失敗事例のふりかえり分析を行った上で、新規プロジェクトのリスク・アセスメントを実施するという項目をつけ加えました。

今回、その内覧をかねたトライアル研修を、リアル・ミーティングの形で試行します。

■日時:2021年9月23日(祝) 13:00-16:00

■場所:田町キャンパスイノベーションセンター オープンスペース

参加を希望される方は、佐藤までご連絡ください。直前のご案内になり恐縮ですが、PM教育にご興味のある方のご来訪をお待ちしております。

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2021年6月10日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2021年6月10日)開催のお知らせ

2021年5月27日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」の2021年第3回会合を開催いたします。今回もオンライン形式になりますので、ご了承ください。

みなさんは『ローコード開発』という言葉を聞いたことがあるでしょうか? プログラムのコーディングを不要、または最小限にして、ソフトウェアを開発する仕組みの一つです。

ご存知の通り、ソフトウェアは普通、何らかのプログラム言語を用いて開発します。ゼロからコーディングしてシステムを作り上げるやり方が、「スクラッチ開発」です。ユーザの望む通りの機能を実装できるわけですが、コストと時間がかかります。この対極にあるのが「パッケージソフト導入」で、出来上がったソフトを買ってきて、多少のパラメータ設定をした上で、ユーザの使用に供します。業務にピッタリ合えば、比較的安く、早く出来上がります。しかし望んだ機能がないと(そういう場合が多いのですが)、業務を変えるか、不足機能を追加(アドオン)開発する必要があります。ユーザの望むような、小刻みな機能変更も、事実上できません。

ローコード開発は、両者の中間的な性格を持つ方法です。機能的な仕様を設計したら、その設計情報を元に、(半)自動的に動くソフトウェアが生成されます。このために画面や処理ロジックを、部品のように用意してあり、組み合わせて動かす仕組みです。このため「超高速開発」と呼ぶこともあります。機能的な変更も、ユーザが自分でできるようになる点も特徴の一つでしょう。

プロジェクト・マネジメントの世界でも、ソフトウェア開発プロジェクトは、かなりの難物だと考えられています。その主要な理由の一つは、コストの大部分を占めるプログラム開発作業の見積が、難しい点にあります。ローコード開発は、そうしたIT開発プロジェクト・マネジメントのあり方を、大きく変える可能性を持っています。

今回は、ローコード開発ツールの一つで、とくに製造業系のアプリケーション分野に強いユニークな製品・「TALON」を出している、(株)HOIPOI代表取締役の古関雄介様に、お話しいただきます。プログラマの人月を売って儲ける、SIerというビジネスモデルが曲がり角に来ている今日、ソフトウェア開発の未来について、持論を語っていただきます。ぜひご期待ください。

<記>

■日時:2021年6月10日(木) 18:30~20:30

■講演タイトル:

「ローコード開発手法でプロジェクトマネジメントはこう変わる」

■概要:

企業向けの業務システム開発は近年DX・IoTを中心キーワードに変化を続けています。一度作ったら長期間大きな変更なく運用するシステムから、環境変化にキャッチアップする為にシステムも短期間での変化が求められています。これらの変化に対応する為、プロジェクトマネジメントの手法にも変化が必要になっています。

当講演ではこの変化に対応する為のローコード開発手法を使ったマネジメント・開発の進め方についてお話しします。

■講師:株式会社HOIPOI 代表取締役 中小企業診断士 古関 雄介様

■講師略歴:

古関 雄介(44歳)

1999年にIT業界に入り、ネットワークインフラ、プログラミングを経験。JavaによるMVCフレームワークを自作。

2003年に自動車部品メーカーの基幹システム導入(PM兼PL)を実施し、業務システムの全工程を体験。

以降は様々な企業向けに基幹システムの導入を実施。

2008年に中小企業診断士を取得。

2014年にローコード開発ツールメーカとして起業。製品名:「TALON(タロン)」

■参加希望者は、三好副幹事までご連絡ください。後ほどオンライン会議のリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。