研究部会主査:日揮(株) 佐藤 知一
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「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」の12月例会はスケジューリング学会との共催によるオーガナイズド・セッション(パネル・ディスカッション)形式で、『流通・サービスのエンジニアリングとマネジメント』をテーマに開催いたします。
本セッションは元々、9月に成蹊大学にて開催された「スケジューリング・シンポジウム2012」の一部として企画されたものでしたが、当日の台風影響のため実施できませんでした。今回は講演時間も十分にとり、より充実した内容でお届けできる予定です。 p>
<記>
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日時: 12月1日(土) 15:00~17:30
場所: 法政大学 市ヶ谷田町校舎 2階 T205室
(下記キャンパス図10番の建物)
http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campus/ichigaya/index.html
新宿区市谷田町2丁目15-2
JR・地下鉄 市ヶ谷駅 (徒歩5~10分)
なお、法政大学市ヶ谷メインキャンパスとはお堀をはさんで
反対側になりますのでご注意ください。
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セッション内容:
下記の4講演が各々30分程度の話題提供を行い(順序は変わる可能性があります)、その後に、パネル・ディスカッション形式にて会場を交えて討議いたします
(1) サービス商品としてのプロジェクト・マネジメント div>
佐藤知一 (日揮株式会社)
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「サービス・サイエンス」という概念が提唱され、経済のソフト化と
共に、あらためてサービスが課題として注目を集めるようになった。
しかし、そのエンジニアリングとマネジメントについては、まだ十分
な掘り下げ・理論化が行われていない。本発表ではまず、財貨を得る
対象として「マテリアル」「リソース」「データ・情報」を定義し、
それに従いサービス型ビジネスモデルの分類を試みる。ついで、『プ
ロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会』の活動成果を引用し
つつ、プロジェクト的な経済活動の付加価値が主にどこで生まれるか
を分析する。その上で、商品としてのプロジェクト・マネジメント・
サービスの重要性について、著者が実際に携わった事例も交えながら
解説する。
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(2) 青果物サプライチェーンにおけるサービス業務とマネジメント
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河野 律子 (中小企業診断士)
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青果物のサプライチェーンはその多段階性が、「生産者から消費者が
見えない」「生産にかかわるコストが吸収できない価格で流通してい
る」「最終 段階の小売業や加工業に価格決定権がある」などの問題
を生んでいるといわれます。しかし、法律や慣習での業務分担だけで
はなく、青果物はその特徴から多段 階であることが結果として生産
者とユーザーにとってメリットのある仕組みになっています。このメ
リットのある仕組みは、「b to bマーケティング」「金融」「品質保
証」「目利き」などのサービス業務によるものです。このサービス業
務が有効に働いていることが依然多段階性を保ってい る理由でもあ
りますが、本来必要とされるサービス業務の価値を失ってきているこ
とがサプライチェーンのゆがみを大きくした理由だと考えています。
このサー ビス業務をどのようにマネジメントしていくのかについて
検討します。
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(3) お客様は、買った後・決めた後、期待値が高まる
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森 茂利 (ソフトブレーン株式会社)
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「お客様は、買った後・決めた後、期待値が高まる」 現実は、ここま
でお客様のことを考え実践している企業は、まだまだ少ない。 お客様
【ひと】は、感情の動物。その感情の起伏を大事にした「感情マーケ
ティング」とゴールを明確にした「プロセスマネジメント」の融合こ
そが、今求められているCRM【しくみ】である。その際には、「脳
みそを同じにした」【組織】が必要で、その実践が企業価値を高める。
今回は、事例を参考にして「お客様に選ばれ続ける為」に必要なサー
ビス&プロセスを科学していきたい。
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(4) 大学の情報基盤サービスにおけるITSMSの実装と効果
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長谷川 孝博, 中野 光義, 八卷 直一 (静岡大学)
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大学に限らず、組織の活動には情報基盤が動脈となっている。しかし、
そのサービスの境界・運用のエンジニアリング・セキュリティの確保・
可用性の維持など未整理の部分が多い。本研究では、静岡大学の情報
基盤センターで実施している ITSMS の内容と実装を紹介し、情報の流
通・保管・活用についてのサービスを考える。
参加費用:なし
なお講演会終了後、忘年会をかねた懇親会を企画しておりますので、
あわせてご案内いたします。よろしくご参加ください。
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