皆さんは「プロジェクト・ファイナンス」という仕組みをご存じでしょうか? プ ロジェクトそれ自体の価値を担保として、必要な資金を調達する手法です。どんなプ ロジェクトも、費用・時間・労力を投入して何らかの価値ある結果を作り出す投資事 業と考えることができます。とくに資金を十分に持っていない者に対し、有形の担保 でもなく連帯保証でもなく、プロジェクトそれ自体の価値とリスクを評価して、金融 機関がお金を貸してくれるという仕組みがプロジェクト・ファイナンスです。
今回は、国際協力銀行株式会社の内藤英雄様にご講演いただきます。内藤様は国際 協力銀行(略称・JBIC)の経営企画部長であり、本分野のプロ中のプロともいえる方 ですが、今回はとくにお願いして、我々初心者にもわかりやすいプロジェクト・ファ イナンスの入門編ともいうべき内容のお話をしていただきます。
プロジェクト・ファイナンスは従来、途上国における資金調達方法として発達して きましたが、最近は国内外を問わずいろいろな場面で注目されるようになってきまし た。これから新興国での海外型プロジェクトにチャレンジする日本企業にとっても、 また国内で新しい事業創出に取り組もうとする人にとっても、大いに参考になるはず です。ぜひ、ご期待ください。日時: 2015年1月28日(水) 18:30~20:30
場所: 三田キャンパス・旧図書館・小会議室
http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html
キャンパスマップの【2】になります
講演タイトル: 「プロジェクトファイナンス ― 基本・特徴・課題 ―」
概要: 「プロジェクトファイナンス」(PF)は主に大規模プロジェクト向けの長期ファ イナンスの金融手法の一つで、海外の資源開発やインフラ事業等において積極的に活
用されています。日本でもPFI(Private Finance Initiative)事業向けのファイナンス手法として普及しつつありますが、海外と比べますと、まだまだ発展途上の段階
です。当日は、PFの基本的な内容や特徴から始め、PF組成に必要なリスク分析や関係者間でのリスク分担等の内容についてもご紹介し、時間の許す限り、PPPやPFI等の民
活インフラ事業を進める上での実践的な課題についてもご案内したいと考えています。
講師: 内藤英雄 (国際協力銀行株式会社)
講師略歴:
・1985年(昭和60年)3月 一橋大学(社会学部)卒業
・1985年4月 日本輸出入銀行(現(株)国際協力銀行)入社
・2011年1月 欧阿中東ファイナンス部長
・2011年7月 電力・水事業部長、プロジェクトファイナンス協議会議長
・2013年7月 経営企画部審議役
・2013年12月 経営企画部長(現職)
参加費用: 無料。
ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、
学会の入会金(\1,000)は免除されます。
参加を希望される方は、確認のためできましたら当日までに佐藤までご連絡ください。