今回は久しぶりに、ITプロジェクトのマネジメントに真っ向から取り組みます。講師に元・三菱電機でソフトウェア生産管理を主導してこられた高根宏士氏をお招きし、IT分野のプロジェクトはどこに特徴があるのか、何が難しいのか、そしてどのようにしたら成功できるかについて、お話しいただきます。長年の経験に裏付けされた実践的な内容ですので、IT業界の方にも他業界の方にも、大きなヒントになると思います。
夏の暑い時期ですが、一夕、斯界の大ベテランを囲み、叡智に耳を傾け語り合うのも一興ではないでしょうか。
日時: :2015年8月6日(木) 18:30~20:30
場所: 三田キャンパス・北館会議室2(1階)(定員:28)
http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html
キャンパスマップの【1】
講演タイトル: 「経験から見たITプロジェクトマネジメントの基本」
概要:プロジェクトマネジメントの役割はプロジェクトの目的に向けて、関係ステークホルダー、特にプロジェクトチームの力を結集し、最大限に発揮させることです。そのためにはまず、プロジェクトの目的、およびその目的に向けてプロジェクトを推進するイメージを実感として作ること、次にこのイメージを関係者に伝え、イメージに対して、共通認識を作るためのコミュニケーションが肝要であると思います。この「イメージ」と「コミュニケーション」について、50年近くの経験から思っていることを述べてみたいと思っています。
講師: 髙根 宏士(元・株式会社三菱電機ビジネスシステム常務取締役)
講師略歴:
・1962年 東北大学通信工学科卒業
・同年 三菱電機(株)入社
以後20年以上にわたり、データ伝送装置開発、計算機応用システムの開発に従事。国鉄貨物操車場自動化システム、自動倉庫、電力系統システム、ビル管理システム、原子力発電所監視システムなどに携わる。
・1984年 三菱電機東部コンピュータシステム(株)
・1991年 三菱電機(株)に復職(ソフトウエア生産管理を担当)
・1994年 (株)三菱電機ビジネスシステム常務取締役
・1997年 (株)エム・ビー・システム副社長(兼務)
・2000年 (株)三菱電機ビジネスシステム顧問を退任
情報処理学会理事および学会誌編集委員長、プロジェクトマネジメント学会理事、東京農工大学講師を歴任。
2014年プロジェクトマネジメント学会から功労賞受賞。
著書:
「ソフトウエア工程管理技法」 (ソフト・リサーチ・センター)1991
「ソフトウエア外注管理技法」 (ソフト・リサーチ・センター)1994
「ダブリンの風 ~日常の風景から見るプロジェクトマネジメントの機微~」(ソフト・リサーチ・センター)2004
「ITプロジェクトにおけるソフトウエア外注管理」(ソフト・リサーチ・センター)2006 ほか
参加費用: 無料。
ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、
学会の入会金(\1,000)は免除されます。
参加を希望される方は、確認のため、できましたら当日までに佐藤までご連絡ください。