2000年 12月 01日 |
第2期会長就任のご挨拶
スケジューリング学会会長 木瀬 洋(京都工芸繊維大学)
このたび、黒田充前会長及び第1期理事各位のご推挙により、スケジューリング学会第2期会長に就任することになりました。文字通り浅学非才の身でありますので、困惑が先立ち、途方にくれたというのが実感であります。しかし、引受けた以上、微力ではありますが、本学会の発展に全力を尽す所存でありますので、会員諸姉諸兄のご支援を賜りますようお願い申しあげます。
省みますと、1993年に開催された第1回生産スケジューリング・シンポジウムが本学会胎動の始まりとなりました。その後、同シンポジウムは、1997年まで毎年、関連する学会の主催により成功裏に開催されました。この頃より自然発生的にスケジューリング学会を設立してはどうかという声が高まり、黒田前会長のご指導のもと1998年5月に"世界初の"スケジューリング学会が誕生したのであります。また、これを機会に生産スケジューリング・シンポジウムはスケジューリング・シンポジウムに改められました。同シンポジウムは、過去3回(仙台、京都、浜松)で開催され、いずれもこれまでの生産スケジューリング%シンポジウムに負けず劣らずの成功を収めてきています。
以上、過去8年間のシンポジウムの成功は、各実行委員長の粉骨砕身のご尽力に拠るものとあらためて謝意を表します。また、設立時の学会運営に文字通り犬馬の労を厭わず、貴重な時間を捧げていただいた第1期理事会役員の各位、評議会において適切なご助言を賜った第1期評議員の諸賢にこの場を借りて深甚の意を表します。
さて、このようにこれまで順調にきた学会運営ではありますが、なお、本学会は揺籃の域を脱していないと言わざるを得ません。現今、IT技術の普及などによる社会のパラダイムシフトが起こりつつある中で、学会もある意味で生残りをかけたビジネス感覚が必要ではないでしょうか。幸いなことに、新副会長として、企業において多くの事業を成功させてこられた安藤成之様(NECビジネスシステム(株)取締役開発本部長)と生産スケジューリング・シンポジウムの提唱者であり、大きな国際会議のプログラム委員長などを経験されている藤本英雄先生(名古屋工業大学教授)をお迎えすることができました。また、新理事会においては第1期から9名の方々に留任して頂くと共に、新たに、12名(大学6名、企業5名、官庁1名)の方々に役員のご就任をいただきました。さらに、評議会においては、大部分の前評議員に加えて、退任された旧理事会役員を含む10名の方々に新評議員をお願いすることになりました。会長としては、このような強力な布陣が得られたことを誠に心強く思っています。
本来ならば、今後の学会運営方針などについてご説明しなければなりませんが、紙数の関係で、次回以降のニュースレターなどにその機会を与えていただくとして、以上をもって取りあえず就任のご挨拶とさせていただきます。
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