プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2022年1月11日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2022年1月11日)開催のお知らせ

2021年12月20日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」の2022年第1回会合を開催いたします。今回もオンライン形式になりますので、ご了承ください。

プロジェクトは、単位要素的な仕事の集積である、というのがモダンPM論の基本的認識です。その要素的な仕事を『アクティビティ』と呼ぶのが、PMBOK Guideのお約束です。ただしIT業界ではアクティビティの代わりに『タスク』という言葉を使う習慣も強いため、お互いに会話する際は注意が必要でしょう(ちなみにPMBOKでは、ずっと細かな日常的課題・To doを「デイリータスク」と呼んでいます)。

いずれの名前で呼ぶにしても、プロジェクトとは「やるべき仕事」の集合であり、それはさらに、事前に計画可能な(プロジェクト計画書に含まれる)種類のものと、遂行途上で生まれてくる計画できないものに分かれます。これらをうまく、相互に協調した形で進められるかどうかが、プロジェクトの成否を決めていきます。

Redmineはチケット管理をベースとした、プロジェクト・マネジメントのためのオープンソースのソフトエウェアです。プロジェクト・マネジメントを標榜するソフトウェアは多数ありますが、「やるべき仕事」をチケットという仕組みで可視化し、コントロールしていく点がユニークです。

今回は、redmine.tokyoのアクティブなメンバーで、関西をベースとした「NPO法人 IT勉強宴会」でも活躍されている、小川明彦様に「チケット駆動開発」についてご講演いただきます。

Redmine自体はIT開発プロジェクト向けツール、とのイメージが強いですが、単なるチケットによるタスク管理を超えて、製造業などにおけるプロセス改善にまで視野を広げたお話を聴ける機会です。年明け早々ではありますが、皆様ぜひご参加ください。

<記>

■日時:2022年1月11日(火) 18:30~20:30 (オンライン形式)

■講演タイトル:

チケット駆動開発の解説~タスク管理からプロセス改善へ

■概要:

チケット駆動開発とは、チケットと言う仮想カードでソフトウェア開発のタスク管理を俊敏に行う開発手法である。日本ではチケット駆動開発を実践する為に、オープンソースのチケット管理ツールRedmineが広く使われている。昨今、高機能化したチケット管理ツールがとても便利なので、製造業などIT業界以外のタスク管理に適用し、プロセス改善を通じてDXを支援する事例も増えている。

本講演では、チケット駆動開発が生まれた背景と意義、プロセス改善へ発展した経緯と留意点について述べる。

■講師:小川明彦 様

所属:redmine.tokyoコミュニティ

■講師略歴:

2001年に大学院(数学専攻)を卒業後、IT業界の受託側・発注側のプロジェクトマネージャとして業務系Webシステムの企画提案/設計/開発/保守を経験してきた。ソフトウェア開発のプロジェクト管理に苦労した経験からアジャイル開発に興味を持ち、オープンソースのチケット管理ツールRedmineを使ってチケット駆動開発と言う開発プロセスを独自に探求している。現在は、PMOの立場で社内のプロジェクト管理の標準化や品質管理に従事している。

技術士(情報工学)、情報処理技術者(データベーススペシャリスト)、認定スクラムマスター。

■参加希望者は、三好副幹事までご連絡ください。後ほどオンライン会議のリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2021年10月1日+9月23日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2021年10月1日)開催のお知らせ

2021年9月13日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」の2021年第4回会合を開催いたします。今回もオンライン形式になりますので、ご了承ください。

「データは新しい石油である」(Data is the new oil)という言葉があります。データは発掘されるのを待っており、そこから新しい豊かな価値が取り出されるのだ、との意味で使われており、おそらく産油国アメリカ発の言い方なのでしょう。

もしもデータが石油なら、発掘するだけじゃなく、蒸留し精製しないと使えないはずです。多種多様な混合物であり、除去すべき不純物もかなり含まれている点で、データと石油は共通しているからです。精製は原理的にはシンプルでも、かなりのエネルギーと手数がかかります(石油工学の教訓)。セキュリティと安全性にも、十分注意しなければなりません。

多量のデータから意味を抽出するための方法論が、データサイエンスです。データサイエンスは、深層学習を主体とするAIの発展と歩調を合わせて、2010年代から急速に普及発展してきました。これからも社会的需要は拡大し、データサイエンティストは独立した職能として、あるいは業界として確立していくと思われます。

今回は、日本ソーシャルデータサイエンス学会の中心メンバーである、静岡理工科大学の水野信也教授をお招きして、その活用事例と、人材育成についてお話しいただきます。

データサイエンスは、わたし達が過去の事実や経験から学ぶ能力を、飛躍的に高めてくれます。それはITのみならず、さまざまな分野におけるプロジェクト・マネジメントのあり方にも影響を及ぼさずにはいないでしょう。

と同時に、「データは取って集めてみたけれど、どう活用すれば良いか分からない」といった現場の悩みを抱えている方々にも、大きなヒントを与えてくれると思います。データ活用に関心のある大勢の方のご参加をお待ちしております。

<記>

■日時:2021年10月1日(金) 18:30~20:30

■講演タイトル:

データサイエンスの活用例とその課題

■概要:

データサイエンスは、データを介して各部門のハブとなり、組織の課題解決の推進役を期待されています。

本講演では、今まで関わってきたデータサイエンスの活用例を紹介するとともに、その時感じた課題も示します。

また今後データサイエンスとどのように関わっていくかを人材育成面も含めてお話します。

■講師:静岡理工科大学情報学部コンピュータシステム学科  水野 信也 教授

■講師略歴:

2008年3月 静岡大学大学院 理工学研究科システム科学専攻後期博士課程修了

現在、静岡理工科大学情報学部コンピュータシステム学科 教授

情報教育研究センターセンター長兼務

その他、静岡大学 情報基盤センター 客員教授、順天堂大学 大学院医学研究科データサイエンス 客員教授

確率過程をベースとして、実社会モデルに数理モデルを適用して、評価、最適化、シミュレーションを実施しています。

数学、情報基盤、データの3つを連携したデータサイエンス領域での研究活動を行なっています。

リサーチマップ: https://researchmap.jp/smzn

■参加希望者は、三好副幹事までご連絡ください。後ほどオンライン会議のリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。

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なお、あわせて、研究部会の「PM教育分科会」開催(9月23日午後)のお知らせです。

PM教育分科会では数年前から、紙のカードと模造紙を活用して、プロジェクトの全体像を理解するタイプの研修プログラムを開発してきました。しかしコロナ禍の影響で、顔を合わせたグループ演習が困難な時期が続いたため、オンライン時代に向いた研修方法の検討を行ってきました。

また、あわせてカリキュラム内容も見直し、失敗事例のふりかえり分析を行った上で、新規プロジェクトのリスク・アセスメントを実施するという項目をつけ加えました。

今回、その内覧をかねたトライアル研修を、リアル・ミーティングの形で試行します。

■日時:2021年9月23日(祝) 13:00-16:00

■場所:田町キャンパスイノベーションセンター オープンスペース

参加を希望される方は、佐藤までご連絡ください。直前のご案内になり恐縮ですが、PM教育にご興味のある方のご来訪をお待ちしております。

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2021年6月10日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2021年6月10日)開催のお知らせ

2021年5月27日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」の2021年第3回会合を開催いたします。今回もオンライン形式になりますので、ご了承ください。

みなさんは『ローコード開発』という言葉を聞いたことがあるでしょうか? プログラムのコーディングを不要、または最小限にして、ソフトウェアを開発する仕組みの一つです。

ご存知の通り、ソフトウェアは普通、何らかのプログラム言語を用いて開発します。ゼロからコーディングしてシステムを作り上げるやり方が、「スクラッチ開発」です。ユーザの望む通りの機能を実装できるわけですが、コストと時間がかかります。この対極にあるのが「パッケージソフト導入」で、出来上がったソフトを買ってきて、多少のパラメータ設定をした上で、ユーザの使用に供します。業務にピッタリ合えば、比較的安く、早く出来上がります。しかし望んだ機能がないと(そういう場合が多いのですが)、業務を変えるか、不足機能を追加(アドオン)開発する必要があります。ユーザの望むような、小刻みな機能変更も、事実上できません。

ローコード開発は、両者の中間的な性格を持つ方法です。機能的な仕様を設計したら、その設計情報を元に、(半)自動的に動くソフトウェアが生成されます。このために画面や処理ロジックを、部品のように用意してあり、組み合わせて動かす仕組みです。このため「超高速開発」と呼ぶこともあります。機能的な変更も、ユーザが自分でできるようになる点も特徴の一つでしょう。

プロジェクト・マネジメントの世界でも、ソフトウェア開発プロジェクトは、かなりの難物だと考えられています。その主要な理由の一つは、コストの大部分を占めるプログラム開発作業の見積が、難しい点にあります。ローコード開発は、そうしたIT開発プロジェクト・マネジメントのあり方を、大きく変える可能性を持っています。

今回は、ローコード開発ツールの一つで、とくに製造業系のアプリケーション分野に強いユニークな製品・「TALON」を出している、(株)HOIPOI代表取締役の古関雄介様に、お話しいただきます。プログラマの人月を売って儲ける、SIerというビジネスモデルが曲がり角に来ている今日、ソフトウェア開発の未来について、持論を語っていただきます。ぜひご期待ください。

<記>

■日時:2021年6月10日(木) 18:30~20:30

■講演タイトル:

「ローコード開発手法でプロジェクトマネジメントはこう変わる」

■概要:

企業向けの業務システム開発は近年DX・IoTを中心キーワードに変化を続けています。一度作ったら長期間大きな変更なく運用するシステムから、環境変化にキャッチアップする為にシステムも短期間での変化が求められています。これらの変化に対応する為、プロジェクトマネジメントの手法にも変化が必要になっています。

当講演ではこの変化に対応する為のローコード開発手法を使ったマネジメント・開発の進め方についてお話しします。

■講師:株式会社HOIPOI 代表取締役 中小企業診断士 古関 雄介様

■講師略歴:

古関 雄介(44歳)

1999年にIT業界に入り、ネットワークインフラ、プログラミングを経験。JavaによるMVCフレームワークを自作。

2003年に自動車部品メーカーの基幹システム導入(PM兼PL)を実施し、業務システムの全工程を体験。

以降は様々な企業向けに基幹システムの導入を実施。

2008年に中小企業診断士を取得。

2014年にローコード開発ツールメーカとして起業。製品名:「TALON(タロン)」

■参加希望者は、三好副幹事までご連絡ください。後ほどオンライン会議のリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。

リスクマネジメント研究部会(2021年5月31日)開催のお知らせ

リスクマネジメント研究部会(2021年5月31日)開催のお知らせ

2021年5月3日
研究部会主査: 早稲田大学 森戸晋
幹事:  静岡大学 呉 偉

  • 日時:2021年 5月 31日(月)17:30 — 18:50
  • 会場:Zoom でのオンライン開催
  • 参加申込:下記のリンクから参加申込を行ってください.締切終了後に,登録のメールアドレスへ Zoom ミーティングの情報をお送りします. 参加申込フォーム
  • 講演終了後,希望者だけで別途,引き続きオンライン懇親会を行う予定です.
  • 申込締切:5月29日(土)23:59
  • 発表1(17:30 — 17:50)
    • 発表者:久保 幹雄(東京海洋大学)
    • 題目:Jupyter+nbdevで文芸的プログラミング
  • 発表2(17:50 — 18:10)
    • 発表者:斎藤 努 (ビープラウド,トヨタ自動車)
    • 題目:BlenderとPython
  • 発表3(18:10 — 18:30)
    • 発表者:古木 友子(ビープラウド)
    • 題目:ネットワーク解析で見るPEP (Python Enhancement Proposals)
  • 発表3(18:30 — 18:50)
    • 発表者:小林 和博(青山学院大学)
    • 題目:地理情報処理とPython

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2021年4月7日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2021年4月7日)開催のお知らせ

2021年3月20日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

来る4月7日(水)に、2021年の「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」第2回会合を開催いたします。
緊急事態宣言は21日に解除される予定とのことですが、今回もオンライン開催といたします。ご了承ください。

デジタル技術を活用した企業ビジネスの変革、Digital transformation=略して『DX』なる言葉が、もてはやされる昨今です。
ITツールを用いて変革を実現するためには、業務の「あるべき姿」To-Beを構想し、システムの満たすべき機能のニーズ、つまり要件を明確にする必要があります。
そして、業務機能のニーズを考えるためには、あるべき業務プロセスをきちんと設計しなければなりません。

ここまではある意味、「当たり前の話」です。ですが、わたし達の社会で今、問題なのは、この「当たり前」を、ちゃんとできる企業が少ない事です。
ビジネスプロセスの設計? それどころか、現状の業務フローすら、全体像を誰も知らないケースが、少なくありません。

自分の組織の業務が、どういう階層になっていて、自分たちの仕事のやり方(プラクティス)の、どこが優れていて、どこがまずい点なのか、責任を持って考える立場の人がいない、そんな話もよく耳にします。
これでは業務改革プロジェクトなど、進むはずもありません。でも当然だ、なぜって、世の中には「ビジネスプロセスの全体像」に関する百科辞典、なんとかPediaみたいなものが無いんだから・・そんな風に考えていませんか?

では、企業や業種の壁を越えて、標準的な業務プロセスのリファレンス・モデルが入手可能で、おまけに分野ごとの『ベスト・プラクティス』まで、おまけについてくるとしたら、皆さんはどう思われますか。
今回は、そんな超上流工程を助けるツールとノウハウを開発し続けてきた、(株)プロセスデザインエンジニアリング代表取締役・渡辺和宣様に、ビジネスアナリシス方法論『GUTSY-4』と業務参照モデルについて、お話しいただきます。

渡辺様には、もう25年近くも前になりますが、日本最初のERPの技術解説書「SAP R/3ハンドブック」(共著・日本能率協会マネジメントセンター刊)の執筆で、お世話になりました。
氏は当時から一貫して、情報システム部門のあり方の改革の必要性、そしてビジネス・アナリストの方法論開発を、主張してこられました。その持論と到達点を、ぜひ多くの方に聞いていただきたいと思っています。

<記>

■日時:2021年4月7日(水) 18:30~20:30

■講演タイトル:

標準プロセスとベストプラクティス(うまいやり方)の構築方法

  ~21世紀『知識の時代』に大きく乗り遅れた日本はどう対応すべきか~

■概要:

東京都の中小製造業で、受注生産品の売上を6年で13倍に拡大した事例で活用された、「GUTSY-4」。

GUTSY-4は業務参照モデル、プラクティスが整理されており、個人に依存せず誰でも業務分析、システム上流設計にアプローチ出来る、工学的手法です。連結売上3兆円の企業グループにおいて、採用された手法です。

ビジネスプロセスをありのままに見える化し、共有する現実直視。標準的プロセスと比較して強み弱みを把握する客観評価。
それらが出来てからプロセスや用語の標準化、暗黙知の形式知化と共有、そして優れたプラクティス(業務のうまいやり方)を検討します。

■講師:株式会社プロセスデザインエンジニアリング 代表取締役

バリューチェーンプロセス協議会 前理事長

一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会理事

渡辺 和宣

■講師略歴:

1948年生まれ。中小企業診断士やIT関係など資格は全て未更新で喪失。

53歳で独立後、15年間をかけてビジネスアナリシス方法論と業務参照モデルを開発し、

かつ日々バージョンUPに追われる。

ユーザであるS電工グループへEnable機能とプラクティスのグループ共有を提案中。

■参加希望者は、三好副幹事までご連絡ください。後ほどオンライン会議のリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。

リスクマネジメント研究部会(2021年3月22日)開催のお知らせ

リスクマネジメント研究部会(2021年3月22日)開催のお知らせ

2021年3月6日
研究部会主査: 早稲田大学 森戸晋
幹事:  静岡大学 呉 偉

  • 日時:2021年 3月 22日(月)13:30 — 15:00
  • 会場:Zoom でのオンライン開催
  • 参加申込:下記のリンクから参加申込を行ってください.締切終了後に,登録のメールアドレスへ Zoom ミーティングの情報をお送りします. 参加申込フォーム
  • 申込締切:3月20日(土)23:59
  • 発表1(13:30 — 14:00)
    • 発表者:矢原 裕大,加藤 新良太(静岡大学),髙井 峰生(大阪大学 / UCLA),石原 進(静岡大学)
    • 題目:途絶耐性ネットワークを用いた情報共有と避難行動の相互作用
    • 概要:災害時,被災者は不通道路遭遇により避難が遅れる可能性がある.それに対して,避難者間で道路不通箇所等の災害情報を共有すれば,避難の迅速化が可能となる.しかし,災害時には停電による携帯電話網等の損壊で情報伝達が困難となる.筆者らは,通信インフラへの依存度が小さい途絶耐性ネットワークを用いた災害情報共有システムの実現を目指している.本システムでは,避難者,避難所,災害対策本部間でStore-Carry-Forward方式の通信により災害情報を共有する.災害情報共有によって,避難者の行動が変化する一方で,提供された情報によって避難者の動きもまた変わる.そこで,筆者らは,避難行動と情報共有の相互影響を調査するため,避難行動と無線通信の簡略モデルを構築し,シミュレーションによる評価を行った.
  • 発表2(14:00 — 14:30)
    • 発表者:鈴木 夏樹,久保 幹雄(東京海洋大学)
    • 題目:新型コロナウイルス感染症禍における災害時避難者割り当て手法
    • 概要:今回の新型コロナウイルス感染症は現在も沈静化することなく猛威を奮っている状況にある.この影響下では,災害時に従来の避難計画大人数を従来の避難計画通りに公共の施設に多くの避難者を収容すれば,3密からクラスターの発生に繋がる.本研究では新型コロナ感染症蔓延禍の災害避難計画を作成するために,死亡リスクの最小化を目的として,勾配ブースティング木による予測モデルの作成と制約最適化を用いた避難所割り当てモデルの提案を行う.
  • 発表3(14:30 — 15:00)
    • 発表者:原田 聖斗(成蹊大学),佐々木 伊織(岩手大学),加藤 尚瑛(成蹊大学),池上 敦子(成蹊大学)
    • 題目:災害時の危険度を考慮した最短経路問題
    • 概要:日本は,世界的に見ても災害の多い国であり,災害そのものの発生を防ぐことはできない.また,災害はいつ起こるか分からないため,いざという時に備えて,日頃から,避難経路の確認などを事前に把握しておき,身の安全を守ることが大切である.本研究では,日本の首都東京23区の一番危険とされる荒川区のデータを用い,道の「距離」と「危険度」を考慮し,避難対象者が目的地までより早く,より安全にたどり着く方法を考えることで,最適な避難経路の探索を目指す.

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2021年2月4日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2021年2月4日)開催のお知らせ

2021年1月20日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

来る2月4日(木)に、2021年の「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」第1回会合を開催いたします。
大都市圏が緊急事態宣言下にあるため、今回もオンライン形式となりますので、ご了承ください。

プロジェクトとは、(1)達成すべきゴールがある時限的な取り組みで、(2)利害の異なる複数の人間が協力する必要があり、(3)失敗するリスクを伴う、そんな活動だと定義することができます。そしてプロジェクトに成功したければ、活動全体を適度な段階や部分に分け、それぞれに応じた人と費用と時間を割り振って、進むべき条件を確認しながら、ことを運ぶ必要があります。

事業承継」も、そういう意味では、立派なプロジェクトの一つです。

皆さんは「事業承継」という言葉をご存知でしょうか? 簡単に言うと、会社の経営を後継者に引き継ぐことです。
次の経営者を選び、社の経営権だけでなく、資産や負債、対外的な契約関係など、会社の存続に必要なすべてのものを、有効かつ確実に引き渡していかなければなりません。
経営とは社員の雇用に責任を持ち、ひいては社員の家族の生活基盤を支えることでもあります。ですから、従業員にとっても、スムーズな経営の交代が望まれます。
しかし実際の会社において、経営者の代替わりはそう簡単ではありません。とくに規模がそれほど大きくなく、社長個人のリーダーシップで組織を引っ張ってきた会社ほど、後継者を選ぶのが難しく、トップの老齢化とともにビジネス存続のリスクが高くなっていきます。

今回は、自動車雑誌に長年勤めて役員を経験された後、中小企業診断士として独立し、事業承継分野を専門にご活躍中の内藤博様に、プロジェクトとしての事業承継マネジメントについてお伺いします。

「終わらないために努力する会社経営」と、「無事に終わるために努力するプロジェクト」の両面が交錯するユニークな事業継承の仕事を、どのように計画しアドバイスして、無事着地させていくのか。専門家ならではの知恵と経験に、学ぶところも大きいと思います。ぜひご期待ください。

<記>

■日時:2021年2月4日(木) 18:30~20:30

■講演タイトル:「事業承継プロジェクトの全体像

■概要:

事業承継の本質的な理解を深めるためには、全体を俯瞰して見える化することが必要です。事業承継支援の体系を一枚の絵として捕まえておけば、現在の立ち位置もわかるようになり、出口の方向性を見失う事も有りません。現場で経営者と向き合ってきた事例をお話しします。
事業承継のタイミングで、多くの専門家が介在して、課題解決を図っていきますが、その中心でコーディネーターの役割を果たすのが、私が育てている「事業承継士」🄬です。
専門家のリスキリングとして事業承継を追求する意味を、お知らせしたいと思います。

■講師:事業承継センター(株)取締役会長 内藤博
<中小企業診断士・事業承継士・事業承継プランナー>

■講師略歴:「実家の廃業が元でこの道に志す。事業承継の伝道師」
中小企業診断士。事業承継士。事業承継プランナー。1952年横浜生まれ。家業の6代目に就任せず、モーターマガジン社に就職。27年間勤務。取締役を経て50才で独立。

事業承継の専門家として2,000件を超える相談と、500回を超えるセミナー実績を持つ。事業承継支援の第一人者として、日々難解な案件に全国を奔走している。事業承継士資格取得講座をスタートさせ、全国に1000人以上の事業承継支援のプロを輩出したパイオニア。
多彩な支援技術と博識で顧問先多数。「PR・広報」「マーケティング」と「自動車とオートバイ」が専門分野。

■今回は講師の希望により、zoomでの開催となります。参加希望者は、三好副幹事(miyoshi_j@kensetsu-eng.co.jp)までご連絡ください。後ほどzoomのリンクをお送りいたします。

■参加費用:無料。
なお、講演とQ&A終了後、希望者だけで別途、オンライン懇親会を行う予定です。
ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。

第14回 サービスサイエンス研究部会開催のお知らせ

スケジューリング学会のサービス・サイエンス研究部会にて幹事をしております。
11月18日(水)に、商船三井システムズ株式会社の坂本様をお迎えして、
 第14回 サービス・サイエンス研究部会
を開催いたします。(開催形式はZoomを用いたオンラインです)

ご参加くださる方は、以下のURLのフォームからご登録をお願いします。 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd4wBP7fhfm6TLl6-GURRLCdA34NIkrlJMHw_OptuMXZZT4AQ/viewform?usp=sf_link

お話しいただく「自動車船運航業務での数理最適化」は、先月開催されたスケジューリング・シンポジウム2020でもご発表くださっておりますが、実運用に最適化を適用しているケースをわかりやすくご説明いただいたことから大変好評でした。 今回のご講演では、時間の制約からシンポジウムのご発表では、カバーすることができなかった内容について盛り込んでくださいます。シンポジウムで坂本様のご発表をお聞きになった方も是非ご参加ください。


■研究部会概要
本研究部会はサービス提供現場のパフォーマンス向上をテーマに、 大学、企業でご活躍の皆さんに情報交換とディスカッションの場を提供します。 活発な交流を目指しますので、できるだけカジュアルな雰囲気で気軽にご参加ください。
主査: 森庸輔(ウィンワークス株式会社)
幹事: 矢野夏子(株式会社構造計画研究所)

■ 日時:2020年11月18日(水) 17時00分~19時00分

■ご講演者
商船三井システムズ株式会社
ICT戦略推進部 専門部長  ICT戦略推進第二チームリーダー
坂本 淳子様

■タイトル
自動車船運航業務への数理最適化活用を通じて得た実践的アプローチ

■ご講演概要
自動車船の運航において,配船計画や貨物積付計画を策定する業務は 熟練を要する上に,安全運航や経済運航にも直結する重要な業務である. 近年,自動車船の大型化が進み1隻に搭載可能な貨物量が増える状況の下, 自動車メーカーをはじめとする荷主の輸送・物流パターンが多様化する 傾向にあるため,計画策定の難易度が高くなり作業にかかる時間も長くなっている. そこで,当社は数理最適化を用いてこれらの業務を支援する取り組みを始めたが, 実際の業務は複雑な条件を考慮しなければならず,且つ,熟練担当者の 業務をすべて定式化することは困難であることから,実務利用に至るまでには 様々な課題を克服する必要があった.本講演では,数理最適化を実際の業務に 活用するための実践的アプローチについて,当社が取り組んだ内容を紹介する.

■ ご講演者略歴
1999年慶應義塾大学大学院理工学研究科数理科学専攻修士課程修了.
同年商船三井システムズ(株)入社.
数理モデルを用いて可視化・予測・最適化の業務に従事中.
2016年横浜国立大学大学院環境情報学府情報メディア環境学専攻入学.
同大学大学院在学中.

■参加方法
Zoomミーティングによるオンライン開催といたします
申し込みいただいた方に、別途ご参加用URLをお知らせいたします
■参加費用:無料

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2020年10月8日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2020年10月8日)開催のお知らせ

2020年9月24日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

来る10月8日(木)に、2020年の「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」第3回会合を開催いたします。

COVID-19感染症問題がなかなか落ち着きを見せないため、研究会日程が定まらず、前回からまた間が空いてしまいました。今回もオンライン開催といたしますので、ご了承ください。
現在のモダンPM論は、設計のマネジメントという重要な仕事について、ほとんど何も語っていません。この問題は、以前から指摘してきたとおりです。エンジニアなら誰でも知っている通り、設計は構築・実装のあり方の大勢を決めます。ですから、きちんとプロジェクトを進めたければ、まず良い設計をすることが先決です。ダメな設計を受け取って、「あとはよろしく」と言われたって、プロマネとしてできることは限られているからです。
しかし、この自明の理に正面から向き合って、プロジェクト・マネジメントを論じる人はわずかです。PMBOK Guide(R) の規定している10のマネジメント知識エリアにも、『設計のマネジメント』は含まれていません。PMBOKの次期・第7版は、従来の構成を根底から変え、プロセスベースから原則(Principle)ベースに転換すると言われています(10の「知識エリア」は、なくなる見込みです)。しかし、現時点では、プロジェクト・デリバリーの原則の中にも、設計論は見当たらないようです。
プロジェクトの成果物が価値あるアウトカムを生み出すためには、その設計が重要です。しかし現実のエンジニアは、過去の事例のコピー&ペーストや、外注先との折衝・チェックといった仕事に忙殺されているようです。設計の業務プロセス自体が、個別化・属人化している事の現れかもしれません。まして、肝心の設計ロジックの構築や、その伝承理解に使える時間は限られています。
今回は、自動車メーカーの設計部門を経験した後、大手ITベンダーでPLM等のコンサルティングに従事してこられた西本明弘様に、設計プロセスの分析・最適化技法である「Design Structure Matrix (DSM)」手法についてご講演いただきます。

昨年12月の梓澤様のご講演に続いて、「設計論シリーズ」の第2弾となる企画です。どうぞ、ぜひご期待ください。

<記>

■日時:2020年10月8日(木) 19:00~20:15

■講演タイトル:

「Design Structure Matrix(以下DSM)の概要と応用~テレワーク時代のプロジェクト管理手法~」

■概要:

設計・開発プロセスは暗黙的かつ多職種連携で、手戻り要因も判りづらい。また、テレワーク時代で細かなコミュニケーションもとりづらく、プロジェクト運営のリスクは増している。

そこで、設計工学手法DSMを応用し、設計プロセス全体を俯瞰してプロジェクトを最適計画&省力運営(PMの負担軽減)する方法について解説する。

■講師:プロセス設計塾 代表 西本 明弘

■講師略歴:

三菱自動車にて小型トラック・バスのシャシーフレーム設計。
IBMにて金融・POSプリンター、自動改頁機構、漢字OCRスキャナなどの開発。
IBMにてPLMコンサルタントの後、プロセス設計塾を開業。

2003年より研究しているDSMを用いて、複雑な業務プロセスの改善を支援中。

■シスコシステムズさんのご厚意により、WebExを用いた、オンライン開催となります。
イベント登録および参加方法、はじめてWebExに参加される方への説明資料は記載のURLをご参照ください。
なお、オンライン形式のため、リアルの研究会よりも講演時間は少し短縮しています。ただし、講演とQ&A終了後、希望者だけで別途、オンライン懇親会を行う予定です。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。

■参加の事前登録方法

https://www.dropbox.com/s/w7sggz1jbkw1iu6/PPA_HowToRegsiter4WebexEvent.pdf?dl=0

■参加登録URL

https://cisco.webex.com/cisco-jp/onstage/g.php?MTID=e443dbddae5b20e52710ba4d88867c30a

ご不明な点がございましたら三好(miyoshi_j@kensetsu-eng.co.jp)までお問い合わせください。

第14回 スケジューリング学会 人道支援ロジスティクス研究部会(2020年8月28日)

第14回 スケジューリング学会 人道支援ロジスティクス研究部会
「COVIDー19下の災害対応 SPRINT-3rd day」

主査: 奥村誠(東北大学)
幹事: 川崎智也(東京大学)

●日時:2020年8月28日(金) 15時30分~17時00分
●方法:Zoomによるオンライン会議(URLは参加登録いただいた方に別途お送りいたします)
●参加登録:こちらのGoogle Formにてお願いいたします(7月25日,8月8日のいずれかに参加された方はご登録不要です)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScBw3WRblDpD8oJXXeaButjZ_I8_XsTLAmiKLb1OKlLlNkLpQ/viewform

●内容
人道支援ロジスティクス研究部会では、COVIDー19感染症リスク下の人道支援ロジスティクスが抱える問題点と、緊急性が高い研究テーマを議論するため、この7月から8月にかけて研究部会を開催し、SPRINT手法を活用して議論を進めております。このたび、7月25日(土)の第12回部会、8月8日(土)の第13回部会に引き続き、8月28日(金)にSPRINTの3日目の議論を行うこととなりました。

ご関心をお持ちの方は、7月25日,8月8日の参加の有無にかかわらず、またSPRINTの経験の有無に関わらず、お気軽に参加頂ければ幸いです。学生さんなど、非会員の形でも、歓迎いたしますので、周囲の方にもお声がけください。新たに参加を希望される方は、Google Form に入力いただくか、川崎kawasaki@sys.t.u-tokyo.ac.jpまで、メールにてご連絡ください。

なお、7月25日,8月8日のSPRINTにおいて、「達成目標」として、COVIDー19の感染リスクを含め、被災が予想される地域の人が安全な場所への事前の移動を、十分な時間的余裕を持って安心して意思決定できることと決定し、その際に、被災が予想される地域外の宿泊施設や空き家、空室も含めて、事前避難先を提案・マッチングするシステムの構築をテーマとする,ということになりました。次回は事前避難先の提案・マッチングシステムの内容に関する議論を具体化したいと考えています。

●参加費用:無料
本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(\2,000)は免除されます。参加を希望される方は、前日までに川崎幹事(kawasaki@sys.t.u-tokyo.ac.jp)までご連絡ください。