プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会(2020年5月14日)開催のお知らせ

プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会 (2020年5月14日)開催のお知らせ

2020年4月14日
研究部会主査: 日揮(株) 佐藤知一

各位:

来る5月14日(木)に、2020年の「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」第2回会合を開催いたします。

今回は、PMにおける感情のマネジメントを社会心理学の視点から考えるため、東洋大学の北村英哉教授をお招きしました。
昨年から継続的に議論している、『感情』シリーズの第3弾です。

プロジェクトとは不安定なもので、良い方向であれまずい方向であれ、いったん転がりはじめると加速度がつきやすい傾向があります。
こうした不安定さには、プロマネ自身やチームのメンバーがもつ、無意識の『感情的バイアス』が、大きな役割を持っていると想像されます。
しかしプロジェクトにおける感情の問題は、これまであまり注意を向けられたことがなく、せいぜい組織のモチベーション・アップや報奨とからめて論じられる程度でした。

北村先生編著の『偏見や差別はなぜ起こる?』によると、偏見などのバイアスは、社会心理学的には「態度」の一種であり、そこには認知・感情・行動の3つの側面がある、のだそうです。
無意識のアンコンシャス・バイアスは、認知的には「ステレオタイプ」として現れ、感情的には「偏見」となり、結果としてコミュニケーションを阻害していきます。
そして行動面では、社会的差別にまでつながりうる訳ですが、最近のコロナウィルス禍で、わたし達はあらためて、差別がいかに起こりやすいかを実感しています。

プロジェクト・マネジメントの基本は、現実を客観的に見ることにあります。もちろん、だれしも無意識の思い込みから完全に自由にはなれませんが、そのメカニズムがどう働くかを知ることはできます。
社会心理学という耳慣れない研究分野の知見が、わたし達の仕事において役立つヒントを提供してくれると期待しております。大勢の方のご来聴をお待ちしております。

(なお、現在の緊急事態宣言と外出自粛要請が、どのような形で明けるかは、まだ不明です。場合によっては、リアル会合+Web会議、あるいはWebのみでの研究会実施とする可能性もありますので、ご了承ください)

<記>

■日時:2020年5月14日(木) 18:30~20:30

■場所:田町キャンパスイノベーションセンター

5F スペース:509AB

(JR田町駅の芝浦口から右方向の階段をおりて、50mほど先の右手の建物です)

http://www.cictokyo.jp/access.html

■講演タイトル:

「無意識の思い込みの弊害: 感情の社会心理学の観点から」

■概要:

組織内でも対外的にも役割に伴い、人はステレオタイプ的なイメージをもち、それが無意識のうちに働くことでコミュニケーションの阻害要因となることがあります。

こうした無意識の思い込みともいえる「アンコンシャス・バイアス」について近年の知見と、具体例、実践的な対処などをめぐって、感情研究の観点から議論したいと思います。

■講師:東洋大学教授  北村 英哉

■講師略歴:

東京大学大学院社会学研究科博士課程中退 博士(社会心理学)、

関西大学教授などを経て、現在、東洋大学社会学部社会心理学科教授。

専門は、社会心理学、感情心理学。

主要著作:『偏見や差別はなぜ起こる?』(ちとせプレス、共編著、2018年)、『心の中のブラインド・スポット』(北大路書房、共訳、2015年)、『進化と感情から解き明かす社会心理学』(有斐閣、共著、2012年)など。

■参加費用:無料。

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥2,000)は免除されます。

参加を希望される方は、確認のため、できましたら前日までに三好副幹事(miyoshi_j@kensetsu-eng.co.jp)までご連絡ください。

第11回 人道支援ロジスティクス研究部会(4/10,金)

第11回 スケジューリング学会人道支援ロジスティクス研究部会

主査: 奥村誠 (東北大学)

幹事: 川崎智也(東京工業大学)

●日時:2020年4月10日(金) 10時00分~12時00分

●方法:Zoomミーティング

https://zoom.us/j/961787719?pwd=d1NrV0Y5aktFZHROcGttVGt2N3dMQT09

(パスワードはGoogle Form登録後に表示されます。)

●参加登録:
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfr1qX9yCQH8l4qq_lKdbv3LIt9n-LeE-kwIQ8wkl06d8DBhQ/viewform?usp=sf_link

(こちらのGoogle Formでご登録いただきますと、Zoomミーティングのパスワードが表示されます。各自で保存してください。)

●講演者および概要

(1) Rajali Maharjan(運輸総合研究所),Shinya Hanaoka(東京工業大学)

タイトル: Mobile Logistics Hubs Prepostioning for Emergency Preparedness and Response in Nepal

(2) 須ヶ間 淳・奥村 誠 (東北大学)

タイトル: 災害対応機能を持つ施設の更新スケジューリング

●参加費用:無料

ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(\2,000)は免除されます。参加を希望される方は、できましたら前日までに川崎幹事(kawasaki@ide.titech.ac.jp)までご連絡ください。

研究部会活動HP: