スケジューリング学会シンポジウム
(スケジューリング・シンポジウム 2010)

生産スケジューリング、輸送スケジューリング、サービス・スケジューリング、スポーツ・スケジューリング



開催報告のお知らせ

スケジューリング・シンポジウム2010は200名を超える出席者の皆様を迎え、盛況に開催されましたことを報告いたします。
参加の皆様、また本シンポジウムの開催にあたり多大のご協力をくださいました皆様、ありがとうございました。
詳しい報告はこちらに掲載していますのでご覧ください。

開催のご挨拶

世の中をとりまく産業構造は、いま大きく変わろうとしています。海外では、これまで国際競争力を誇っていた日本の企業が、アジア勢の躍進の中で、大きくその地位を後退させています。国内に目を向けると、“コンクリートから人へ”という新たなスローガンのみが先行し、既存の産業から新しい産業へのシフトのための具体策がいまだ見えずにいます。

ここで重要なことは、大きな価値観の転換の中で、それぞれの業務やそれぞれの生活が、その都度、繰り返し変化していく新しい構造に対応していき、個々の人々、個々の企業、そして地域や国が、常に柔軟でダイナミックであることです。そのためには、それぞれの場所における当事者すべてが、常に既成概念や与えられたゴールを疑いながら、柔軟な思考と都度最適な問題解決を行っていくことが求められます。

スケジューリング学会は、現実の制約の中で、このような問題解決と個々に真剣に向き合っている人々に対して、その解決を見つけ出すための糸口や手法、そしてより具体的な方法論などを研究し、実践に役立てていこうとする実務家や研究者たちの集まりです。そして、毎年1回開催されるスケジューリング・シンポジウムは、その活動の中心として、これまで多くの皆様に支援され高い評価を得てまいりました。

この度、スケジューリング・シンポジウム2010が、2年ぶりに東京にて開催されることとなりました。この機会に、より多くの関係者の皆様にお集まりいただき、スケジューリングをキーワードとして、現代のさまざまな問題を個々に深く議論し、新たな問題発見と問題認識のもとで、これから展開される希望に満ちた未来へとつなげていきたいと思います。

今回は、特に、学部生、大学院生が参加するSCMコンペティションや、ITベンダーが主体となった技術セミナー、そして企業事例や新しいスケジューリング問題のフロンティアに関するセッションなど、新しい試みを多く用意いたしました。

ぜひ、スケジューリング・シンポジウム2010を、新しい発見の場、人と人との新たな出会いとコラボレーションの場とさせていただきたく思っております。主催者一同、より多くの皆さまのご来場を、心よりお待ち申し上げております。

スケジューリング・シンポジウム2010
実行委員長
法政大学デザイン工学部教授
西岡靖之

期日

2010年9月10日(金)~11日(土)

会場

法政大学 市ヶ谷田町校舎
〒162-0843 東京都新宿区市谷田町2-33

アクセスマップはこちらです。

主催

スケジューリング学会 (http://scheduling.jp/)

協賛学会

化学工学会 (http://www.scej.org/)
計測自動制御学会 (http://www.sice.or.jp/)
システム制御情報学会 (http://www.iscie.or.jp/)
人工知能学会 (http://www.ai-gakkai.or.jp/jsai/)
電気学会 (http://www.iee.or.jp/)
日本オペレーションズ・リサーチ学会 (http://www.orsj.or.jp/)
日本機械学会 (http://www.jsme.or.jp/)
日本経営工学会 (http://www.jimanet.jp/)
日本生産管理学会 (http://www.e-jspm.com/

協賛団体

技術データ管理支援協会 (http://www.masp-assoc.org/)
サプライチェーンカウンシル日本支部 (http://www.supply-chain.gr.jp/)
日本能率協会(http://www.jma.or.jp/
ものづくりAPS推進機構 (http://www.apsom.org/

プログラム

各発表の概要付きのプログラム(最終版)をこちらに掲載しています。
概要なしのpdf版はこちらからダウンロードしてください。

特別講演1

題目:「物流分野における情報通信技術開発 ─日本郵船の取り組み─」
講演者:石澤 直孝(日本郵船株式会社 技術グループ R&D事業開発室 室長代理)

アブストラクト:
日本郵船による情報通信技術開発の概略についてご紹介いたします。貨物や輸送部材などの「モノ」を効率的に認識するために用いられるバーコードやRFIDタグなどの自動認識技術、関係者間で情報を共有するためのネットワーク技術などの開発について、実サービスへの展開や、技術の国際標準規格審議などの活動事例を交えながらご説明いたします。
講演者略歴:
1991年4月 一橋大学商学部卒業 日本郵船入社 鋼材・完成車などの不定期船や南米アフリカ航路などの営業を担当。
2004年 日本郵船グループの技術開発戦略子会社MTIの設立とともに同社に出向。RFIDタグを利用した物流サービスの開発に携わる。
2006年8月 バーコード・RFID技術の標準規格団体である GS1 EPCglobal 物流部会共同議長に就任。
2010年より現職。

特別講演2

題目:「MDM(Master Data Management)がひらく新しい企業間取引」
講演者:田辺 孝夫(株式会社アルファパーチェス 常務執行役員 コンサルティング事業部長)

アブストラクト:
航空機、自動車、エレクトロニクス等の先端分野では、アッセンブリメーカーとパーツメーカー間の企業間取引を円滑に進める為に設計情報の共有化が進んでいる。他方、POSの普及や、国際取引の増加に伴い、消費財を中心にバーコード付与が定着している。しかし、多くの場合、取引される品目に対して、売り手と買手のパワーバランスから、他方の呼び方(コード、属性)を採用し、原料・中間製品を含め全てのサプライチェーンで同一品目を統一した呼び方(コード、属性)で管理することには大きな隔たりがある。点在するデータプールやメーカー情報から、品目情報を収集し、名寄せや標準化を行うことで、論理的に統合した品目マスタの構築は可能ではるが、その為には膨大な知識と工数が求められる。当社は設立以来、この課題を経済的に成立させる為に、汎用消耗品と言う企業間取引ではロングテールの領域にある品目においてソリューションの開発に取組んで来た。本講演では、その活動について紹介する。
講演者略歴:
学歴:
  1983年3月 筑波大学第三学群 卒業
  1994年5月 米国カーネギーメロン大学大学院 経営工学科 卒業
職歴:
  1983年4月 日本鉱業株式会社(現 JXホールディングス株式会社) 入社
  2001年2月 株式会社アルファパーチェス 入社

募集講演内容

スケジューリングに関すること全般


・スケジューリング理論、スケジューリング実践技術

最適化法(組合せ最適化,連続最適化),評価法,ヒューリスティクス,メタヒューリスティクス,緩和法,ラグランジュ法,列生成法,制約プログラミング,シミュレーション,知識獲得,機械学習,自律分散,ソフトコンピューティング,ファジィなど

・応用分野・技術

生産,電子商取引,サプライチェインマネジメント,システム設計,ネットワーク,プロジェクト管理,パッキング・カッティング,計画業務,物流,サービス,スポーツ,交通・輸送,教育,医療・看護,福祉,サービス科学,意思決定支援システム,次世代IT,次世代エネルギー,行政,政策決定,環境,安心・安全,建設,MOTなど

・事例

勤務表作成,時間割作成,経路探索,配送計画,要員配置,企業経営,設計支援,保全,ソフトウエア開発,APS,ERP,CIM,リーン生産,JIT,TOC,スループット会計,カイゼン,クラウドコンピューティング,アセットマネジメント,鉄道,ダイヤ編成,スマートグリッド,3R(リデュース,リユース,リサイクル),選挙,マーケティングなど

SCMコンペティション2010 (9月10日のみ、E会場にて)

大学研究室対抗のコンペを開催します。1チーム3名(ディストリビュータ、メーカ、サプライヤ)で半期(10週×2)の利益を競います。
SCMコンペの概要はこちらをご参照ください。

なお、当日は会場の外からモニタを通してコンペの様子を見学していただける予定で準備を進めています。13:15開始を予定しています。

参加チームの方へのお知らせはこちらになります。

ベンダー セッション (9月10日のみ、D会場にて)

スケジューリングやSCM 関連のソリューションに携わる企業によるソリューションやソフトウェアの紹介を、セミナー形式でプレゼンしていただくセッションになります(例年の企業展示に替わるものです)。

ベンダー名 特定非営利活動法人 技術データ管理支援協会 (株)構造計画研究所 (株)数理システム
講演時間 10:45~11:15, 16:45~17:15 13:45~14:15 15:15~15:45
タイトル イベントドリブン・スケジューリングの仕組みと効用
─生産計画の実行可能性を保証,生産期間短縮など業務改革の仮説/検証が容易に─
APS生産管理システム「ADAP」 によるSCM最適化 「汎用数理計画法パッケージ NUOPT」「汎用シミュレーションツール S3(エスキューブ)」
─多様なスケジュール問題解決ソリューション紹介─
内容 「なりゆきスケジューラ」の構成と利用方法を紹介。改善・改良による生産期間短縮や稼動率向上など業務改革の成果を容易に生産スケジュールに反映可能。 APSロ ジック による小日程計画を中心とした、受注、調達、搬送、生産、在庫、外注の計画と実績をWeb上で一元管理する生産管理システム「ADAP」と、導入事例を紹介しま す。 (ADAP:Advanced Demand chain Adjustable Planner)

汎用の数理計画法パッケージ NUOPT による様々なスケジューリング実践事例 および、シミュレーションエンジン S3 を接続して、立案されたスケジュールの頑健さを検証する具体例を紹介します。

資料   
上の絵をクリックすると資料がダウンロードできます。
 
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ベンダー名 (株)ビーイング (株)富士通アドバンストエンジニアリング (株)フレクシェ
講演時間  14:15~14:45, 15:45~16:15 10:15~10:45, 14:45~15:15 13:15~13:45, 16:15~16:45
タイトル TOC/DBR(ドラム・バッファ・ロープ)を実装した生産スケジューラ『Insync』 日々の受注の変化に柔軟に対応しつつ効率的な生産を実現
─製造業界向けソフトウェア「GLOVIA/SCP FA V8 PSI Collaborator」を新発売─
現実の計画立案業務のために柔軟性と使いやすさを追求した生産スケジューラFLEXSCHE(フレクシェ)
内容 「制約条件にフォーカスし、最小限の労力で大きな成果を達成して、継続的に効果的な改善をし続ける仕組み」を構築するソリューション、TOC/DBRをご 紹介します。 【対象】家電、精密機械、自動車部品などの製造業の方
【内容】需要変動に応じて最適な生産予定量と需給の関係をシミュレーションし、効率的な生産を支援するソフトウェアをご紹介します。
製造業の生産工程の可視化・整流化のために不可欠なツールである生産スケジューラを、実際にFLEXSCHE(フレクシェ)を操作しながら詳しく解説いたします。
資料   
上の絵をクリックすると資料がダウンロードできます。
   
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ベンダーセッションプログラムはこちらになります。

ベンダーセッション参加企業の方へのお知らせはこちらになります。

事前参加申込方法

事前参加申込はこちらから申し込みをお願いします。事前参加申込振込締切日は2010年8月27日(金)必着 2010年8月31日(火)必着[延長しました]です。当日会場においても参加申し込みが可能です。その場合、現金にてお支払いください。

多くの方の参加をお待ちしております。

なお、よく質問をいただく内容をFAQに掲載していますので参照してください。

お問い合わせをいただいておりますが、参加票の送付は行っておりません。シンポジウム当日直接受付までお越しください。

参加費(講演論文集1冊を含みます)

振込払(8/27 8/31まで) 現金払(当日)
会員・協賛学会員: 10,000円 12,000円
学生: 2,000円 3,000円
非会員: 18,000円 20,000円
銀行振り込みの際は、参加申込者名でお振込下さい。ご所属を記入される場合も、参加者名を最初にお書きください。
企業名及び大学名等で振り込まれる際はお手数ですがスケジューリング学会事務局まで、参加者名をメールでご連絡ください。

論文集代(追加購入の場合)

論文集の購入を希望される方は下記の価格にて販売を行っています。2010年9月末まではスケジューリング・シンポジウム2010事務局にお問い合わせください。なお、2010年10月以降はスケジューリング学会事務局にお問い合わせいただけるようお願いします。

会員・協賛学会員: 5,000円
学生: 5,000円
非会員: 10,000円

懇親会

日時: 2010年9月10日(金) 17:30~19:30
場所: 法政大学 市ヶ谷田町校舎
懇親会費: 3000円(事前申込),5000円(当日支払)

振込口座

みずほ銀行 中野支店 (店番号 351)
口座番号 普通 1154064
スケジューリングシンポジウム2010 (正確にはスケジューリングシンポジウム2010 会計 三浦敦子)

問い合せ先

よくいただく質問をFAQに載せていますので、お問い合わせ前に参照いただけるようお願いします。FAQはこちらになります。

スケジューリング・シンポジウム2010事務局

〒162-0843 新宿区市谷田町2-33
法政大学デザイン工学部
野々部宏司
E-mail: ss2010 @ scheduling.jp (途中の空白を詰めて送信してください)


スケジューリング学会への入会などのお問い合わせは「スケジューリング学会事務局(アクセス方法はこちら)にお願いします。  
 

スポンサー(あいうえお順)

スポンサー名 URL ロゴ
(株)オクトーバー・スカイ http://www.octobersky.jp/ 
特定非営利活動法人 技術データ管理支援協会  http://www.masp-assoc.org/  
(株)構造計画研究所  http://www.kke.co.jp/  
(株)数理システム  http://www.msi.co.jp/
(株)ビーイング  http://www.toc-ccpm.net/
(株)富士通アドバンストエンジニアリング  http://jp.fujitsu.com/group/fae/
(株)フレクシェ  http://www.flexsche.com/
ThinkSCIENCE(株) http://www.thinkscience.co.jp/  

シンポジウム運営組織

実行委員長

西岡 靖之(法政大学)

実行委員(あいうえお順)

池上 敦子(成蹊大学)
今泉 淳(東洋大学)
伊呂原 隆(上智大学)
北島 禎二(東京農工大学大学院)
草刈 君子
久保 幹雄(東京海洋大学) 
小林 稔(エムエーシー)
竹田 賢(青山学院大学)
田辺 隆人(数理システム)
成松 克己(東芝セミコンダクター社)
野々部 宏司(法政大学)
野本 真輔(構造計画研究所)
船木 謙一(日立製作所)
三浦 敦子(構造計画研究所)
茂木 美恵子(富士通総研)

アドバイザー

中野 一夫(構造計画研究所)

履歴

最終更新 2010.9.15

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